452:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/02/09(水) 03:42:50.48 ID:ofO3IuS6o
「お前…まさか…ホントに」
麦野が息のむ。
フレンダ達もやっと柵川中学の生徒の正体に気付いたのだろう。
案外にも自分達に指令を出していた女の正体は若かった。
というかほとんどのアイテム構成員よりも年下だった。
「はい…私が…その…」
佐天は覚悟を決めた。
もう自分が電話の女だとばれてしまっているのだ。
麦野の送った無言メールによって震えさせられている携帯電話がひどくかわいそうなものに見えた。
そして佐天は所在なさげに、ぽつりと一言言う。
「私が…電話の女…です…」
今にも消え入りそうな声だった。
ともすればそのまま消えて行ってしまいそうなくらいにか細い声。
「オマエがあの電話の…へぇ…」
麦野はうんうん、と頷きつつ佐点を見つめる。
アイテムのリーダーであり女王である彼女がまるで宝物を査定する鑑定師の様にじっくりと見つめる。
ふーん…と鼻で息を鳴らし、うんと麦野は頷くと「はー、笑える」と一言無表情に言い放った。
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