512:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/02/14(月) 01:27:03.25 ID:J4PEtpCFo
ヒュボッ…
しかし、期待と不安に渦巻く心境のステファニーの要求にはおいそれと応えない黒人教師。
彼はスーツの裏ポケットからデュポンのジッポーを取り出して、胸ポケットから取りだした煙草に火をつけていく。
513:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/02/14(月) 01:28:26.39 ID:J4PEtpCFo
フレンダ…お前は何で私の事を探してるの?ステファニーは妹が自分の事を探す理由…が何となくわかり、自分の胸が締め付けられる様だった。
半ば放置同然で妹を学園都市においたまま海外へ。
それを知らずに学園都市で姉を捜し続けた妹…ステファニーは罪悪感を感じずにはいられなかった。
514:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/02/14(月) 01:29:29.18 ID:J4PEtpCFo
かつて教諭として学園都市に来て、警備員としても勤務していたステファニー。
風紀委員と警備員以外にも治安を維持する部隊がいるとは…と彼女は内心に少し驚くが、反面、学園都市の治安を維持する為にはやはりそういった組織があるのか、と納得する。
(有志の教諭と学生だけってのが無理な話しなのよねー)
515:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/02/14(月) 01:30:05.67 ID:J4PEtpCFo
在日米軍は隠れ蓑。
この黒人教師の本質は極東CIAの在日支部の男なのだった。
ステファニーはかつての教諭友達でありながら警備員としても活躍している、有能な情報将校でもある彼を信頼して妹の事を聞きだそうとした。
516:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/02/14(月) 01:30:40.34 ID:J4PEtpCFo
「八月の最初の週に学園都市で狙撃事件が起こった。知っているだろう?」
「えぇ。もちろんですとも」
517:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/02/14(月) 01:31:47.15 ID:J4PEtpCFo
――柵川中学校の学生寮
佐天は夏休みを最後の最後まで満喫しようと思い、今日は秋物の服の偵察にでも、と思い吉祥寺に行こうとした。
しかし、その予定を実行に移そうと思い、パジャマから私服に着替え始めた時だった。
518:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/02/14(月) 01:32:36.27 ID:J4PEtpCFo
佐天はフレンダの要望を聞き驚きを隠せない様子だった。
しかし、そこはクソ度胸の佐天。
驚きはしたものの、どうしたのだろう?と興味が先行し、彼女はフレンダに質問していた。
519:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/02/14(月) 01:33:22.74 ID:J4PEtpCFo
既に電源はつけられており、佐天はモニタにタッチして情報バンクにアクセスした。
そしてバンクの目次の所まで簡単にやってくると何を調べればいいの?と言った素振りでフレンダに向き直る。
するとフレンダは「警備員の報告書とか見れないの?」と恐る恐る佐天に告げる。
520:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/02/14(月) 01:34:08.69 ID:J4PEtpCFo
(八月の狙撃?なんだそりゃ?)
佐天はアクセスできるか疑問に感じつつも、警備員の情報が開陳され、時系列順にまとめられているサイトに到達した。
そしてその時系列の中から今年の八月をピックアップする。すると八月の狙撃に関しての情報が出てきた。
521:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/02/14(月) 01:35:59.86 ID:J4PEtpCFo
フレンダの知り合いのステファニーにしろ、砂皿とかいう狙撃手にしろ、現段階でどこにいるかを把握する事は出来なかった。
けれど、と佐天は思った。
一人だけ…もしかしたら、フレンダが知りたがっている砂皿という男の正体を知っていそうな人物がいる。
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