939:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/28(月) 21:24:36.01 ID:qK/F6skHo
日本側ゲートもかなり混乱しており、遠くから、警察のサイレン音が聞こえている。間もなくこの現場に来るパトカーの音だろう。
一方、境界線にいたモンスーンの二人は学園都市の技術の粋である自分達を見せまいといち早く退避する。
残った猟犬部隊は既に自分達の任務が失敗した事に怯え、その場で自決し始めた。
940:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/28(月) 21:25:58.08 ID:qK/F6skHo
「クッソ!!!」
自分がつい先ほど油断してしまったことに怒りがこみ上げてくる。
941:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/28(月) 21:27:37.63 ID:qK/F6skHo
――第三学区 立体駐車場
「ったく。手こずらせやがってよォ」
942:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/28(月) 21:28:23.90 ID:qK/F6skHo
下着姿になっても絹旗は動揺しなかった。
その挙措に一方通行は僅かに顔をしかめる。これでは彼が今まで殺してきたクローンと全く同じ。
「今からてめェをグチャグチャにして殺すぜェ?何か言い残すこととかねェか?それか、未練がましく暴れてみたりしねェのか?」
943:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/28(月) 21:30:08.11 ID:qK/F6skHo
「なァーンだァ!やっぱ、怖いンじゃねェか!絹旗ちゃン?ンンンンン?」
「…………ッ!」
944:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/28(月) 21:31:13.02 ID:qK/F6skHo
しかし、絹旗は思った。絶対に声を出してたまるか!
絹旗は一方通行に少しでも不快な思いをさせてやろうと思い、声を出すのを必死にこらえていた。
945:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/28(月) 21:32:55.46 ID:qK/F6skHo
一方通行は裸体でそのまま絶命している絹旗を思い切り蹴りつける。
能力を使って蹴ったので彼女の死体はそのままどこかに飛んで行ってしまった。
946:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/28(月) 21:33:52.10 ID:qK/F6skHo
――柵川中学学生寮
佐天はテレビに釘付けになっていた。
美琴とファミレスで話した後、学生寮に帰った佐天はフレンダからの脱出の連絡が来るまでなにも出来なかった。
947:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/28(月) 21:34:29.72 ID:qK/F6skHo
テレビから流れてくるキャスターの声を聞くと、砂皿が死んだ事はどうやら確実だったそうだ。
しかし、残りの二人に関しては脱出したとしきりに伝えているので佐天はほっと肩をなでおろした。
948:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/28(月) 21:42:45.99 ID:qK/F6skHo
From:フレンダ
Sub:連絡遅れたって訳よ
949:投げんな匙 ◆ZBFBxXwTUM[saga]
2011/03/28(月) 21:48:18.15 ID:qK/F6skHo
フレンダから送られてきたメールは佐天を安心させた。
彼女はフレンダを脱出させたことで安堵した。
自分が誰かを助けたんだと、佐天は思った。そう考えるとちょっと嬉しくなった。
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