23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/01/19(水) 20:15:43.52 ID:IClwZiHj0
「いや、え? え?」
二度三度、走り去っていく崩子さんの後ろ姿と座り込んだいーさんを見比べる。
「追わなくて……いいのか? 一人で行かせちまって?」
「大丈夫。崩子ちゃんなら大丈夫だよ。闇口は……彼女の実家はどうも忍者に源流が有るらしくてね。遁走術でのみ語るなら同姓相手でもない限りは安心していい。彼女にはこういった場合に備えて逃げ込む場所もきちんと教えてあるし、もう少し囮になっていて貰おう」
「忍者? この平成の世にかよ?」
「殺人鬼だって闊歩する世の中さ。忍者が居たって別に不思議は無い。囮にするのは心苦しいけど、まあ、闇口ではなく井伊として戦うのだからそんなに無茶はしないかな」
いーさんはパンパンとコートに付いた埃を叩き落しながら立ち上がる。
「さて、ぼくらも行こうか」
「行くって、どこにです?」
回れ右するのもなんだかさっきの野球バット黒スーツが待ち伏せていそうで気持ち悪いし、とは言えそうなると崩子さんの後を追う以外に道は無いのだが。
「もう少し戦い易い場所さ。さっき、狐さんは六人呼んだって言っていただろう? となると後五人、ぼくらは今夜中に相手にしなくちゃならない」
……おいおい、冗談だろ。いや、理論立てて考えたら戯言遣いの発言に間違いは無いのだが。
それにしたってどこにでも居るただの男子高校生にあんなのの相手が出来る訳がねえっつの。ライトノベルの読み過ぎを疑った俺を果たして誰に責められよう。
「大丈夫。安心していいよ。もう手回しは済んでる。ファミレスを出た時点から戦争が始まるのは予想が付いていた。ぼくはそう言ったはずさ」
いーさんはそう言ってニヤリと笑った。
「君の力も貸してもらう事になる」
俺の力? そんなん有ったら逆に教えて貰いたいくらいだ。戯言にも程が有るだろ、戯言遣い。
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