31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/02/02(水) 03:15:29.73 ID:xCJ53iVR0
「……あ、梓? ち、ちょっとどこ行くの」
気がつくと、私はまっすぐ木陰に向かって歩いていた。
「私、ちょっと見てくる。純は憂と一緒にその子の面倒見てあげてて」
「あ、待ってよ梓、私も行くー」
「おい」
「梓だけずるいじゃん」
まあ、ごもっともだ。
私達の意図を察した憂が、心配を兼ねて抗議の声を上げたが、無視した。
「ちょっと梓ちゃん! じ、純ちゃんも! だ、ダメだよ、危ないよ」
「憂はそこにいなよ。憂までついてきたら、その子の面倒見る人いなくなっちゃうでしょ」
「ふ、二人とも……。あ、その、ごめんね、後で保健室に連れて行ってあげるから、ちょっと待ってて!」
余程、置いていかれるのが嫌だったのか、青ざめた顔でうずくまるクラスメートを残し、憂が駆け足でやってきた。
結局、三人一緒に木陰を目指した。
……。
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