過去ログ - 紬「アイスの棒で?」
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56:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/02/03(木) 04:03:57.82 ID:ApuBWSEk0
 憂に全てを話した翌日。
 自己嫌悪に朝から死にたいような気持ちを背負って学校へ行った。

「おはよう」

「おはよー梓ちゃん」

「……おはよう憂」

 見た感じ、憂の様子はいつも通りだったが、それを視界に入れることすら私には耐えられそうにもなかった。
 ところが、昼休みに憂にトイレに誘われた。
 純がいないことを確認している風だったから、すぐに何の用事なのかがわかった。

「梓ちゃん、今日、軽音部の部活、お休みできない?」

「えっ、どうして?」

「放課後、家に来てほしいの」

「……どうして?」

「やっぱり、梓ちゃんにはちゃんと話しておかなくちゃいけないなって思って」

「話すって、何を?」

 唯先輩のことには違いないだろうけど、一体何を話すというのだろうか。
 そんな悲しい顔しないでよ。まるで私がいじめてるみたいじゃん。
 正直のところ、もう憂を巻き込んで唯先輩の裏付けをとるのは止めようかと思っていた。
 昨日の電話がいい例で、やっぱりこの話は憂を傷つけるのだ。
 もし時間を戻せるなら、昨日の会話は無かったことにしたい。

「お姉ちゃんのこと」

「……」

「ダメ?」

「……ねえ憂、今更こんなこと言っても仕方ないのかもしれないけどさ、やっぱり――」

 後悔と懺悔を言い終わる前に、急に憂に口を押さえられた。
 
「純ちゃんの声!」


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