過去ログ - 紬「アイスの棒で?」
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71:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/02/04(金) 03:50:08.05 ID:NOUrG0Tf0
「き、聞いてください律先輩!!」

「なんだ」

「やっぱり唯先輩が犯人で間違いないです! 私、昨日、憂から唯先輩の思い出の話聞きました。やっぱりあの人、小さい頃から頭がおかしかったんです!」

「……」

「このセミとアイスの棒が何よりの証拠じゃないですか!? やっぱり、やっぱり……」

 そして、私は言うべき事がもう一つある。

「あ、あと……その、どうやら虫だけじゃなかったみたいなんです……唯先輩が小さい頃に、お墓を作ってたのは」

「えっ? それ、どういうことだ」

 虫だけじゃない。唯先輩が手をかけてお墓を作った生き物は、虫だけじゃない。


『悲しい思い出だよ。私ね、近所にいた動物のお墓も作ったことあるんだよ。それでね、お父さんとお母さんにすごく怒られちゃったんだ』


 息が詰まるような感覚に襲われる。遠くで律先輩の心配そうな声がするが、よく聞き取れない。
 ジワジワと聴覚が犯されるような気がする。
 唯先輩の告白は、その情景を想像するだけで吐き気がこみ上げそうだった。
 虫一匹殺さないような顔した先輩が、遊び感覚でそれらを大量に殺していた事実。
 けど、虫だけならまだ……と、心のどこかで甘く考えていたのだ、私は。

「動物も……あんなかわいい動物も……あ、あの先輩は……」

「お、おい梓、大丈夫か?」


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