過去ログ - もしも『とある魔術の禁書目録のヒロインがインデックスじゃなかったら』
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[sage]
2011/02/24(木) 02:24:14.25 ID:E3seTS0mo
-昼-
午前中の授業が終わり、昼食の時間になった。
昼食は、学園都市という性格もあり、生徒達は食堂を利用するものが多い。
対して、上条は同居人がいることもあって、弁当持参が多い。
だが、今日は自宅に弁当を忘れたのであった。
「あぁ、くそ、弁当忘れた。不幸だ」
「上条君。弁当。忘れた?」
弁当を忘れたことを小耳に挟んだのか、クラスメイトの姫神が話しかけてきた。
「そうなんだよ。はぁ、今日も夜まで飯抜きか…」
うなだれながら上条は姫神につぶやいた。
その様子をみて、姫神は少し口元がつり上がった。
「…私の弁当。食べる?」
そう語る姫神。彼女はここは好感度をあげるチャンスと考えたのである。
「いいのか? 姫神?」
「半分なら。良い」
上条は天を仰いで、食事にありつけた幸せに酔いしれていた。
その横で姫神は小さくガッツポーズをした。
表情には見せていないが、してやったりと思っている。
「うう、姫神ありがとう。この恩は百倍にして、返すからな」
「全部、食べて良い」
本心は同じ弁当を分け合おうかと考えていたが、
上条の言った百倍って言葉に釣られて、全部と漏らしてしまった。
「本当か?ありがとう姫神」
上条は、そんなこんなのやりとりをしていると、外が少し騒がしいことにふと気付いた。
「姫神。なんか騒がしくないか?」
「何かあったみたい」
上条や姫神の居るところからは死角だから確認できないが、よく見ると人が集っているようであった。
「あ、当麻。ここにいたんですね」
「あ、アンジェレネ!」
何故か、アンジェレネがそこにいた。そして、一瞬の静寂があった。
「流石、上条さんだ。とうとう少女にまで…」
「外人、ソバカス、少女。…くそ。天はなにゆえ、上条当麻を作りたもうたのだ」
「知っているか。上条さんに殴られると、上条さんみたいになれるらしいぞ」
「それは本当か?」
「噂によると、その中に一桁の嫁を貰った男がいるらしいぞ」
「まじか?犯罪じゃないかそれ」
外野が、色々言う。一桁の嫁…、はて誰のことか、と上条は考えたが、思い付かない。
まぁ、その噂は、冷蔵庫とか工場長とか揶揄されている人が嫌がらせで流したのだろうが、
所詮は噂に過ぎないだろう、本当かどうか確かめたくないがきっとそうだろう。
「どうする、校門で待ち伏せるか?」
「いや、寮の前が良いんじゃないか?上条さん、逃げ足だけはLV5あるし」
上条はその噂の主は誰かと思いにふけっていたが、気付いたら襲撃計画が立てられていた。
どいつもこいつもロリコンばかりである。
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