過去ログ - もしも『とある魔術の禁書目録のヒロインがインデックスじゃなかったら』
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福岡県)
[sage]
2011/03/17(木) 01:31:08.45 ID:odpna2bao
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上条は、病院独特の刺激臭に意識を取り戻した。
その刺激臭は何度も嗅いでおり、どこか懐かしい感じもした。
そこで上条は、今自分が病院で寝ていることに気付いたのであった。
「ははは、生きてるな」
「目が覚めましたか?」
自嘲気味に笑うと、ルチアの声が聞こえた。
気になり目を開けると、ベット横のパイプ椅子にルチアが座っていた。
「あれ、私服か?」
「あなたが修道服で外を歩くなと言っていませんでしたか?」
「あ、いや、そうだったな」
修道服は、本来地味とはいえ、学園都市では非常に目立つ。
だから、外を歩くときは洋服に着替えてもらっていた。
上条はまだ、冴えない頭を動かすと、ルチアがこちらを睨んでいた事に気付いた。
「全く…」
ルチアに睨まれ、怯む上条。その状態が30秒ほど続いた。
その静寂を断ち切るが如く、ルチアが口を開いた
「全く、あなたは何を考えているのですか?
だいたい事件が起こる度に首を突っ込んで
自分の命を大事にしないのですか?」
あきれたように言う。
上条は、怒られるのは分かってはいたが、その内容に少し頭に来た。
「見捨てるなんて、出来るわけないだろう」
続けて言葉を紡ごうとしたが、ルチアの形相を見て二の句が継げなかった。
ちょうちんフグとは言わないが、怒りで頬がふくれている。
本当に怒っているようだが、少しかわいらしくもある。
「そのくらい分かっています。私もそうやって助けられましたから。
ですが、私も戦えるのはしっていますよね?私に相談をするとか、そういうことは考えないのですか?
いつもそうです。独りよがりで戦って、少しは私を信用してくれてもいいじゃないですか?
病院に呼び出されるときの私の気持ちは分かっているのですか?」
凄い剣幕だった。上条は自分の非を否定したかったが、言い返しきれなかった。
「いや、その…。ごめんなさい」
「もう、いいです。これ以上叱っても体に障るだけです。これからはきちんと相談してください」
「はい。ごめんなさい」
上条はちょっと、拍子抜けした。もう少し怒られるかと思ったからである。
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