過去ログ - もしも『とある魔術の禁書目録のヒロインがインデックスじゃなかったら』
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(福岡県)
[sage]
2011/03/30(水) 01:00:47.83 ID:1Mf5PgwZo
「すごいスペクタクルだな」
上条が帰宅してからおおよそ一時間が過ぎ、オルソラのイギリスからの脱出譚が終了した。
端的に言えば、追われる身になったので逃亡したが、安全な場所というと上条の家しか無く、そこへ来たとのことだった。
しかし、状況は分かったが、どうも腑に落ちない。いくら何でも逃亡劇がうまくいきすぎである。
(あいつなら少しは状況を知っているかもしれんな。)
そう思った上条は三人で囲んでいるちゃぶ台から立ち上がり、玄関の方に向かった。
「インデックス、オルソラ、ちょっと出掛けてくる」
「とうま、どこ行くの?」
インデックスが行き先を聞いてくる。
「状況をきれいに整理できないから、外でちょっと頭を冷やしてくる」
上条は二人を残し、やる意気がないように玄関の扉を開け、ふらふら歩き、
そして、インデックスがついてきていないことを確認して走って非常階段の所に行く。
インデックスにある人物の正体を臭わせないためである。
(なんだろう、演技が自然と出るな。ははは…。)
自嘲である。それをおくびにもだしてはいないのだが。
上条当麻は特殊な能力があるとはいえ、ただの学生だった。
それが、いつの間にか劇団員顔負けの演技をするようになった。
科学に魔術、世界の闇に順応している証拠とも言えよう。
が、そのことは、記憶が無くなったことも相まって、
まるで演技している自分が本当の自分のように錯覚するようになってきたのである。
ふと気持ちを現実に戻すと既に非常階段に辿り着いていた。
そこで携帯電話を取り出し、その人物に電話をかけた。
「おい土御門。何で電話をかけたか。分かっているよな?」
「せわしいな。かみやん。そんなんだから、いつも不幸に巻き込まれるんぜよ」
「そんなことはどうでも良い。分かっているんだろ」
相変わらず、柳のように質問をかわそうとする。
だが、当事者たる上条にとってはすぐにでも解決したい問題であり、
おのずと口調がきつくなる。
「わかったわかった。オルソラの事だろ」
「事情は聞いたが、いったいどういう事だよ」
上条は、学園都市の闇に通じて、かつ魔術師にも通じている土御門なら
客観的事実を把握しており、なおかつ的確な助言をもらえると見ていた。
「かみやんが焦る気持ちも分かるが、今は急ぐ時ではないにゃー」
「どういうことだ?」
結論から言い始める土御門。だが、この問題を急いで解決したい上条は、その答えに若干困惑した。
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