過去ログ - もしも『とある魔術の禁書目録のヒロインがインデックスじゃなかったら』
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74:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]
2011/03/30(水) 01:01:53.93 ID:1Mf5PgwZo
「まぁ、最後まで話を聞け。イギリス清教と学園都市が手を結んでいるのは知っているな」
「あぁ。」
「で、その要人の最たる一人がかみやん。お前だ。そこまでは分かるな」

土御門は一つ一つ状況を語り始める。

「要人というのはどうもわからんが、どうもそうらしいな」

上条も自分を巡って、何度か紛争が起きており、自分が世界の要人であることを身にしみて感じている。

「それでだ。罪人が逃げ込むなら、手の出せない要人の所がよい。つまり、かみやんの元が一番安全ということだ」
「罪人って、オルソラは間違ったことはしてないだろう」
「良かれ悪かれ、立場によって罪業は大きく異なる。かみやん、オルソラに情がわくのは分かるが、そこの点は理解してくれ」
「…すまん」

上条当麻はインデックスや美琴の件からもわかるように、自分の身近な人に凄く甘い人間である。
今回のオルソラに肩入れしてしまうのもその性分である。
が、同時に長い時間科学と魔術の諍いに関与してきた。
世の中が正義、非正義で語ることができないことをわかりつつあった

「とりあえずだ、そういう理由でネセサリウスは様子見ということになった」
「そうか」

上条はほっとした。今はまだ狙われていない。対策を練る時間があるのである。

「だが、もしかみやんの元を離れるとなると、追っ手が出る可能性もある」
「…」

つまり、そういうことなのだ。上条の管理下に置けば手に出せないということを利用したのである。

「前回の事もあるだろう、恐らくは天草式あたりが知恵をだしたんだろうな」
「…そうか。天草式には感謝しなくちゃならないな」

たとえ、利用されても守れたのだからそれで良い。そう考えた。
と、今後の方針が定まったところで、上条はオルソラから聞いた話で疑問を抱いたことを尋ねた。

「でもよ。ここの警備もいい加減だよな。魔術側の人間を簡単に通すなんて」
「…。まぁ、穴は無いこともない。それに色々あったからな、人材不足といったところか」

事実、昨今の騒動で、人材不足が露呈しており、警備が甘くなっている。
だが、実際はオルソラの逃亡には、アレイスターが暗躍しており、なおかつ天草式もそれに乗せられていた。
そして、それを知る土御門はそう答えるしかなかった。

「とりあえず、かみやん。動きがあったらまた連絡する。それまではこっちのことは気にしなくても良い」
「わかった」
「他に聞きたいこと…、『おう、兄貴、晩ご飯出来たぞ』じゃぁ、切るぞ。」

電話口から、舞夏の声が聞こえる。土御門元春は自宅に居たようであった。

(…家にいたのかよ。電話代が無駄だったじゃねーか。不幸だ。)

そう思いながら、上条は携帯を閉じたのであった。


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