過去ログ - もしも『とある魔術の禁書目録のヒロインがインデックスじゃなかったら』
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(福岡県)
[sage]
2011/03/30(水) 01:59:20.18 ID:1Mf5PgwZo
(結構あるな。)
廃ビルを駆け上がる上条。エレベータが使えれば良いのだが、廃ビルのため電気は通っておらず、階段を駆け上がるしかないのである。
学園都市は意外にも廃ビルが多い。
科学側の最高技術が集う場所であるため、技術の新陳代謝が激しく、それに伴う研究室や実験場の新造や放棄も多い。
また、研究室や実験場もカスタマイズするのが基本で、そのため汎用性がすこぶる低くく空きテナントとしては使われにくいのである。
だから、建築物は耐用年度が余っていても放棄することが多い。
(…たぶん、屋上だよな。)
屋上の扉を蹴破る。
そこには、気絶しているオルソラと、彼女に対して杖を構えている三つ編みのシスターがいた。
「アニェーゼ。どういうことだ。これは」
アニェーゼは上条の方を振り向く。
一瞬、驚きと嬉しさが交じったような顔を見せ、
そして目を伏せ、感情のこもらない顔を見せた。
「来ちまいましたか」
「どういうことかと聞いている」
「見ての通り、罪人のオルソラを処刑するところですよ」
淡々と語る口調、まるで害虫駆除と同じく、作業のように語る。
「そんなことして何になる?」
「それは私の台詞ですよ。あなたは何も分かっていない。彼女がしでかしたことは科学側と魔術側の全面対決に繋がりかねない。
あなたもそれは分かっているはずです」
「つっ」
図星である。上条はそのあたりのことを土御門から聞いている。
「だから、彼女を殺して、火種を摘み取っちまうんですよ」
「だが、お前はそれで良いのか?」
「オルソラを[
ピーーー
]だけで、戦いが回避できるんです」
アニェーゼの答えに、少しの間を置いた。
アニェーゼの表情から真意を探るためである。
だが、アニェーゼの表情は冷たいままである。
それを確認して上条は口を開いた。
「…だからといって納得できるわけ…」
「ねーですよ。私もそう思いますよ。あなたの気持ちはよくわかりますよ。だけど、これが幕を引かせる一番良い方法なんですよ」
一人を犠牲にして、多くの犠牲を回避できるなら、その一人を殺めることも一つの正義であろう。
アニェーゼも上条もその理屈は分かる。だが、理不尽さに歯がゆいのも分かるのである。
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