過去ログ - もしも『とある魔術の禁書目録のヒロインがインデックスじゃなかったら』
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98:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]
2011/03/30(水) 02:04:23.88 ID:1Mf5PgwZo
「けほっ」

咳のして、目を醒ますオルソラ。周りの様子を見て、自分の置かれている状況を理解した。

「目をさましましたか。シスター・オルソラ」
「あなたは…。そうですか。あなたがネセサリウスからの」
「違います。これは私の独断です。私達が犠牲になれば、世界は平和になります」

アニェーゼはじっとオルソラを見つめる。

「シスター・オルソラ…。せめての苦しまないように殺します」
「…そんなことはさせません。あなたのためにも…」

”あなた”と聞いて一瞬、蓮の杖を止めたが、
改めて薙ぎ、オルソラの腹にあたり、横に飛ばされる。

「ぐふっ」

オルソラの口から血が出る。

「シスター・オルソラ。ごめんなさい。許されるとは思いません。ですが、死んで逃れようとは思いません。私が生きている限りその罪科に苦しみ続けます」

懐からビンを取り出す。錠剤が入っている。意識がない状態で服用させ、[ピーーー]のであろう。

「謝るぐらいなら、最初からするなよ」

アニェーゼの背後に上条は立っていた。
上条は階上に戻ってきたである。

だが、アニェーゼは振り向けなかった。
戻ってきたこと、そして、自分の非道を止めようとしていることに対して
彼女は内心嬉しく、表情が緩んでしまったからである。

「ここでシスター・オルソラを生かしちまえば、どうなるかは分かっているんですよね」

だが、無理して淡々という。

「とりあえずはな」
「なら、見逃してくれませんか?」
「断る」
「ふふ」

アニェーゼは振り返り、悲愴な顔で自嘲するように笑い出した。

「何がおかしい」
「あなたがどういう答えを出すか分かっていたのに、問いかけた私がですよ」

一息置いて言葉を続ける。

「こんなことなら、好きにならなければよかったと思っていますよ」

そして、杖を構え、上条の方を振り返り、こういった。

「決着です」
「あぁ。お前がオルソラを殺して、いや自分を犠牲にして世界を平和にさせるというのなら、その幻想をぶち[ピーーー]」


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