過去ログ - サーシャ「天使になるらしいです」
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295:1[saga]
2011/05/29(日) 13:42:29.91 ID:Pf5XoML+0
さてもさても、私達は上空からゆっくりと地面に降りていった。
久方ぶりの地の足を着ける感触。
指先からふくらはぎまで筋肉が張り詰めるのが妙に心地よかった。
296:1[saga]
2011/05/29(日) 13:43:49.67 ID:Pf5XoML+0
五和「…どうやら、かなり強力な結界が機能しているみたいですね…」
ふと、聖堂内の回廊を歩いてる最中、五和がそんな事を口にした。
297:1[saga]
2011/05/29(日) 13:48:05.75 ID:Pf5XoML+0
特別な技術とか心構えとか意識とか、そういう類のものは一切必要ない。
ただ普通に、当たり前の様に。息を吸って吐く事となんら変わらない気分で。
298:1[saga]
2011/05/29(日) 13:52:31.19 ID:Pf5XoML+0
五和「彼女を天使と認める事は、あなた方ローマ正教にとってこれ以上無いくらいに不都合なはずですよ!?」
マタイ「無論、その様な事は十二分に承知している」
299:1[saga]
2011/05/29(日) 13:54:31.70 ID:Pf5XoML+0
確かに、ローマ教皇の言う事は正しい。何も間違ってなどいない。
だが、戦争がどうとか言いたいわけではなく、それどころか説得しようと試みるわけでもなく。
これだけははっきりさせておきたいと、ちゃんと確認しておきたいと、そう思っただけだった。
300:1[saga]
2011/05/29(日) 13:57:23.62 ID:Pf5XoML+0
確かに、教皇は神に選ばれた存在ではない、人によって選ばれた地位だ。
教皇であるマタイ本人もそれを気にしている。
だが、しかし、だからと言って
301:1[saga]
2011/05/29(日) 13:58:54.49 ID:Pf5XoML+0
マタイ「ふむ……」
暫く黙考する教皇マタイ。
302:1[saga]
2011/05/29(日) 14:05:02.31 ID:Pf5XoML+0
マタイ「いいだろう」
五和「えっ…」
303:1[saga]
2011/05/29(日) 14:08:14.54 ID:Pf5XoML+0
マタイ「この件、あくまでもローマ教皇として協力させてもらう。
ただの一信徒であるマタイ・リースは常に神の意志を尊重するものと思え」
サーシャ「第一の解答ですが、元よりそのつもりです」
304:1[saga]
2011/05/29(日) 14:09:49.76 ID:Pf5XoML+0
マタイ「それに、お前にとって必要な知識を探し出すために何冊も原典を閲覧するというのは、
効率が悪いという話以前に、あまりにも無謀すぎる」
五和「確かに…まるで5/6の確率でハズレを引いてしまうロシアンルーレットみたいですね…」
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