過去ログ - サーシャ「天使になるらしいです」
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2011/12/07(水) 05:04:37.45 ID:PjMV23DC0
  
 まさにガブリエルの言った通り、これはもはや戦いなどではない。一方的な蹂躙だ。 
  
 神の恩恵を得た天使による聖絶。神を裏切った私は世界すらも敵に回した。 
  
382:1[sage]
2011/12/07(水) 05:06:41.93 ID:PjMV23DC0
  
 【上条サイド】 
  
  
 サーシャ(偽)「……」 
383:1[sage]
2011/12/07(水) 05:08:56.32 ID:PjMV23DC0
  
 もともと相手は天使級の怪物だ。 
 いくら右手に特殊な力があるとは言え、あくまでも体はたぶん普通の人間と同じである上条には正面から戦えるほどの力量はない。 
 それどころか、近づく事すら容易な事ではないのである。 
  
384:1[sage]
2011/12/07(水) 05:10:29.21 ID:PjMV23DC0
  
 それでも天使相手に勝てるかどうかと言えば、おそらくは不可能だろう。 
 しかし不可能で構わない。 
 そもそも倒す事が目的ではない。 
  
385:1[sage]
2011/12/07(水) 05:12:35.54 ID:PjMV23DC0
  
 【サーシャサイド】 
  
  
 ガブリエル「まだ消えないか、しぶとい奴だ」 
386:1[sage]
2011/12/07(水) 05:14:40.86 ID:PjMV23DC0
  
 十字教の基本スタンスは「魂は不滅」だ。 
  
 悪名高きルシファーですら、消滅ではなく地獄の底に封じるというだけに留まった。 
  
387:1[sage]
2011/12/07(水) 05:17:39.48 ID:PjMV23DC0
  
 ガブリエル「そうでもない。例えば1429年にオルレアンの解放に貢献した聖女ジャンヌの例がある。 
       ジャンヌ・ダルクは特別に戦略や武術に長けた才能があったわけでもない。 
       しかし、彼女はフランス軍を鼓舞し、重要な戦いでの奇跡的な勝利を成し遂げたとされている」 
  
388:1[sage]
2011/12/07(水) 05:20:03.21 ID:PjMV23DC0
  
 なぜなら今回のこの話は、私は最初からヒーローなどではなかったのだから。 
 いや、そもそも今までの話自体、私は主人公ではあったにせよ、ヒーローではなかった。 
  
 いつだって決め手は他の人間だ。 
389:1[sage]
2011/12/07(水) 05:22:55.69 ID:PjMV23DC0
  
 五和『ステイルさん!準備が整いました』 
  
  
 脳内に五和の声が響く(通信手段は16巻のアックアの携帯電話および本SSのイギリス編のサーシャ参照) 
390:1[sage]
2011/12/07(水) 05:25:04.21 ID:PjMV23DC0
  
 正確に言えば、このイノケンティウスはステイルと天草式の混成術式だ。 
 かつてオルソラ教会でローマ正教と戦った時に使用したものと全く同じである。 
  
 さらに言えば、今回は場所が魔術要塞と化しているバチカンだ。 
391:1[sage]
2011/12/07(水) 05:26:10.32 ID:PjMV23DC0
  
 ステイル「行け!!イノケンティウス!!」 
  
  
 術者の叫びに応えるかの様に、炎の巨人がサーシャに向かって突進し、その手に持つ巨大な十字架を振り上げる。 
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