過去ログ - ヴェント「私の背中はアンタに預ける」
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492:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/15(火) 10:55:12.81 ID:Bv5yjycDO
粉塵爆発によってコンテナは勿論、クレーン車や鉄筋など近辺に有った障害物は全て、問答無用に爆風で吹き飛んだ。
荒廃した工場は一瞬にして、炎や衝撃波で地は削れ物は吹き飛び、焼け野原というフィールドを形成する。

相対するのは麦野沈利とフレンダ。彼女達は能力や爆弾を使わず、素手や脚の格闘を繰り広げていた。
元々二人の格闘技術が、ある程度鍛えた風紀委員(ジャッジメント)より確実にセンスがズバ抜けて高いため、肉弾戦は寧ろ好都合。
以下略



493:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/15(火) 10:57:02.12 ID:Bv5yjycDO

麦野はその拳を軽くいなす。逆に手の震えを抑えるように血が滲むほど強く握り締め、彼女は拳を作る。

未だに、目の前に対立するフレンダに眼が慣れない。冷静さを忘れて動揺も隠しきれない。
フレンダという仲間は死んだのだ。己の手で胴を分離してやり、殺した。認めよう。
以下略



494:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/15(火) 10:59:59.60 ID:Bv5yjycDO


―――神に頼んで願いが叶うなら幾らでも懺悔ぐらいしてやる。

―――己の身と魂が必要ならば悪魔との契約だって構わない。
以下略



495:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/15(火) 11:02:18.47 ID:Bv5yjycDO

恐怖を押し殺し、フレンダの胸中へ正拳突きを放つ。
だからこそ、目の前に居る彼女をフレンダと被せるのは筋違い。
自分の精神を狂わすために学園都市が造った偽物。そう思えばまだ戦える。

以下略



496:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/15(火) 11:03:37.84 ID:Bv5yjycDO


「!!!!!!」


以下略



497:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/15(火) 11:05:40.74 ID:Bv5yjycDO
胃液が逆流するのを覚え、一瞬だけ吐き気を催す。


「なにボーっとしてる訳よッ!!」

以下略



498:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/15(火) 11:06:40.25 ID:Bv5yjycDO

実に白々しいと思う。答えが判っている場合の聞き方だ。
誰の所為かと言えばフレンダかもしれないが、たかが一言二言で心を揺さ振られて、グズグズに決意が崩れた自分の方も問題。


以下略



499:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/15(火) 11:11:04.29 ID:Bv5yjycDO

頭脳と心臓に設置された爆発物だけを破壊。という手も有るが、遺憾な事に自分の能力はそういう汎用性は皆無。
第一位や第三位の能力であれば、まだ救いの手は差し伸べられたかもしれない。
それでも、容易とはいかないだろう。もしかしたら緊急用に自らの意識を失わせ、気絶させる装置の施しが在る可能性も否めない。

以下略



500:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/15(火) 11:12:31.47 ID:Bv5yjycDO
それは余りにも残酷で。醜悪で。冷酷で。無惨で。悲劇で。滑稽で。
神は嘲笑って嘲笑って、嘲笑を繰り返す。冷徹な視線を麦野に送っていたのだ。

最終手段として、頭の隅に『自らの死』ぐらいは入れてはおいた。
逃げても駄目。気絶させるのも駄目。ならば自らの命を絶とう、と思案程度には考えていた。
以下略



501:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/15(火) 11:14:37.99 ID:Bv5yjycDO

結果、彼女は未来永劫助からない。
どんな手段を用いても、フレンダが待ち受ける定めは“死”のみ。
『光』を浴びる事は決して無い。そういう風に学園都市が仕組んだシナリオ。

以下略



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