8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/02/20(日) 10:09:40.29 ID:6WyUR0M10
唯がいないと、
和「ヒマでヒマで仕方ないわ・・・」
退屈に堪え兼ねて、和は部屋にある母親に買ってもらったPCの電源を付けた。
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2011/02/20(日) 10:10:34.74 ID:6WyUR0M10
和の頭の中でその言葉が、狭い箱に投げ入れたテニスボールのようにガンガン反響した。
和は食い入るように画面を見つめながら、頭の中ではその一言だけが風船みたいに膨張して、音楽の他の部分が入って来なくなってしまう。
何もない、何もない―――唯のいない毎日には何もない。今の自分がこの一言の中に生きていた。いや、何もできず無為に過ごしている自分は死んでいるようなものか。
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2011/02/20(日) 10:12:38.86 ID:6WyUR0M10
一方唯はギターを弾いていた。
唯「ほぁぁーーーっ!」
律「うるせーぞ唯!」
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2011/02/20(日) 10:13:16.94 ID:6WyUR0M10
梓「正直唯先輩が高校卒業してからもお家でギー太引いてるとは予想してませんでした」
澪「そうだな。唯のことだから春休み中はずっとゴロゴロしてるだろうと思ってたよ」
唯「んなっ!あずにゃんに澪ちゃんってば失礼だよ!私とギー太の絆は固いのです!」フンス
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2011/02/20(日) 10:13:53.37 ID:6WyUR0M10
梓「ハァハァ・・・じゃあ今度スタジオに行って久しぶりに合わせてみませんか?」
唯「おお!それグッドアイディアだよ!さすがあずにゃん!」
梓「痛った!唯先輩ギター下げたまま抱きつかないで下さい!ペグ刺さってますから!」
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2011/02/20(日) 10:14:33.94 ID:6WyUR0M10
唯「ムギちゃん、私が張り切ってる理由聞きたい?聞きたいよね!?」
梓「皆さん、そろそろ帰りましょうか」
律「そうだなー」
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2011/02/20(日) 10:15:35.16 ID:6WyUR0M10
唯「むー!あずにゃん酷い!もう弾けばいいんでしょ!」
そう言うと唯は勢い良くリフを奏で始め、
次いで小気味よくコードを鳴らし、
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2011/02/20(日) 10:17:13.85 ID:6WyUR0M10
私の→私と
澪「な、なぁ、私それ、バンドで合わせてみたい!ベースラインが浮かびそう!」
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2011/02/20(日) 10:18:22.94 ID:6WyUR0M10
けれど、こうして唯がギターに夢中になってくれるおかげで、
高校生活のような輝きをそのままに来るべき日々を進んでいくことができる。
それだけじゃなくて、その日々は部活の時とはまた違う、
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/02/20(日) 10:19:23.38 ID:6WyUR0M10
梓の下卑た冗談を境に、盛り上がっていた場は一旦落ち着いて、
唯「私達で作った曲、和ちゃんにも聞かしてあげたいなぁ・・・」
力が抜けてふと唯が呟きを漏らした。
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/02/20(日) 10:20:49.13 ID:6WyUR0M10
三年の時は学校で毎日会っていたし、
クラスが違った二年の時や、夏休みなんかは、
なんとなく和が恋しくなったらいつだろうと
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