27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[sage]
2011/03/20(日) 15:55:58.46 ID:UiT9yYsA0
連絡だけでもくれると嬉しいなって
28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/03/28(月) 00:30:24.75 ID:Yy1uM7Da0
随分と間が空いてしまいました。
まだ見てくださっている方がいるか分かりませんが、少し書けた分を投下します。
29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/03/28(月) 00:31:32.77 ID:Yy1uM7Da0
「なんであたしが出ばらなきゃなんないのさ」
鯛焼きをかじりながら、マミの顔も見ずに佐倉杏子は言った。
「あの街はあんたの縄張りじゃなかったのかい?巴マミ」
30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/03/28(月) 00:32:51.67 ID:Yy1uM7Da0
「とにかく、あたしの方には話すことなんか何にもないんだからね。用が済んだらとっとと帰りなよ」
「杏子……!」
マミは唇を噛みしめて押し黙った。
31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/03/28(月) 00:34:38.91 ID:Yy1uM7Da0
沈黙を破ったのはキュゥベえだった。杏子は振り返ることなく、ぴたりと足を止めた。
「君の力が必要だ」
「知ったことじゃねーっつーの」
32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/03/28(月) 00:36:10.03 ID:Yy1uM7Da0
「私が……私の事が憎くて、あなたは……」
「馬鹿か、てめーは」
杏子は舌打ちした。
33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/03/28(月) 00:38:49.97 ID:Yy1uM7Da0
期末試験が始まった。
試験期間中もマミはなるべく時間を作って街をパトロールするようにはしていたが、さすがに普段と同じというわけには行かなかった。
「あまり無理はしないほうがいいよ、マミ」
34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/03/28(月) 00:40:06.26 ID:Yy1uM7Da0
期末試験も終わろうとしていたある日の放課後、一人図書室で自習をしていたマミは、ペンを走らせる手を止めて窓の外に目をやった。
試験期間前から続く梅雨空を背に、見滝原の街並みがシルエットのように浮かび上がっている。
雨は小やみになっているようだったが、帰るころにはまた降り出すかも知れないとマミは思った。
35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/03/28(月) 00:41:05.96 ID:Yy1uM7Da0
それは5月の中頃のことだった。
昼休み、いつものように一人で図書室にやってきたマミは、お気に入りの窓際の席が誰かに取られているのを見てほんの少しがっかりした。
(あ、先客だ)
36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/03/28(月) 00:42:25.41 ID:Yy1uM7Da0
「勉強していたの?」
机の上にノートと辞書が置かれているのを見てマミが聞くと、あきは少し決まりが悪そうな様子を見せた。
「ん……まあ、そんなとこかな……」
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