過去ログ - 死んじゃわない彼女と夢見がちな僕等
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4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/03/06(日) 13:26:14.65 ID:M4hWSeDR0

……誰もいない?

杞憂だったか。それで良い
そして僕は、視線を文字がびっしりと書かれているであろう黒板へ向けようとした。

(……っ!)

一瞬、ちらと見えた人らしき影に動揺し、思わず椅子がガタッと音を立ててしまった
その音に気づいた何人かが何事かとこちらを見てくる、恥ずかしい。

確かに、人影が見えた。

……少し待て。

僕はあまり目立ちたくはないし、授業をサボるなんて汚名も着たくはない。
だが……気になるのは確かだ、もし本当に自殺なんてされたら後味悪いしな。

うん、なら行くしかないだろう。

僕は意を決し。

「先生、ちょっと体調が悪いので保健室へ行ってもいいですか」

生徒が板書を書き写すのを待っている先生へ、僕は手を上げて言う。
こんなこと、小学校の頃の作文発表会が嫌で逃げ出したとき以来だ。


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