過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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240:分かった事。時間指定は無理ぽ。そして私はウソつきであるということDA![saga sage]
2011/05/07(土) 03:44:57.33 ID:sNwVsL2yP

「なんだ、これは……?」

そう言葉を漏らしたのは赤髪の神父だった

爆撃とは比較にならない揺れと、太陽に負けない強い光の後の事。彼はいつの間にか屋外に出ていて、目の前には金属の脚がある

目の前、と言ってもそれはかなりの距離を置いて先にある。他に何も無かったから、そして、何よりその蜘蛛を思わせるような機械の脚があまりにも大きかったから、これが理由

しかし、何も無くなってしまった、というのは誇張表現でも何でもない

その脚を除いて、何も無くなっているのだ。彼がこれまで居た地下研究施設の壁も廊下も部屋も

あるのは彼の体を纏うジェル状の金属と、手に入れたちょっとした資料のみ

そして、周囲のキャンパスが建てられている高さ、言いかえれば通常一階の床にあたる高さよりも40m程窪んだ場所にある、見た目からは500m×500mぐらいは有りそうな、だだっ広い平面。そこの端に彼は立っている

まるで、地下研究施設とその直上にあったもの全てが消えてしまったかのようである

彼の前にある脚が、10mは余裕で超えただろう大きさを持っていながら、ふわりと宙へ5m近く浮いた

そのままこの平面の中央へ、それは他の3本の脚部と同様に向かっていき、中央の何かの機械へと集まった

集まった4本の脚と核になる物。そしてその正面に、彼の知る人物がそれを見上げていた

見たことのある、ツンツン頭の東洋人である



イェス「巨大な機械と機械の合体。これがいわゆる浪漫と言うものなのだろう?」

組み合わさってみれば、全長20m程の体躯を持ち、背に二本のミサイルコンテナの様なものを背負った多脚型のロボットとなる

そのどこかにある外部スピーカーから、声が出力された

上条「……これは、大層な玩具を造ったみたいですね。ですが、浪漫のある合体というには見た目通りというか、ただアセンブリしただけではとても合体などとは言えませんね」

イェス「堅実な設計思想に、冒険の無い運用。これが一番安定的で予測可能性を大きくするものさ。それがこの国が歴史から得た武器兵器の基礎なのでね。もちろん、私もそれを否定しない」

上条「人間一人を攻める為に、大規模空間移転を行い、そしてこんなものをわざわざ持ち出すなんて、本当に余裕が無いらしい」

イェス「その通りだ。姉さん達一人を相手にする為だけに、こんな対神格用の虎の子を持ち出すのだからな。例え本来の使用用途であってもコレと神格がぶつかり合えば、その余波には害悪な宇宙線がばら撒かれる可能性がある。使用する予定の無い、本当に最終兵器というわけだ」

イェス「だが、それだけ私が本気であり、力で捩じ伏せるのに確実な手段であるということでもあるのだよ」

上条「それだけ言っておいて、ただ大きいだけでは。その大きな脚で踏み潰そうとでも? とても機敏そうには見えませんが」

イェス「果たして見た目通りだろうかね。仮にも天使と呼ばれる連中と戦う為の代物なのだからな」


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