過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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552:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/06/23(木) 05:16:55.60 ID:2U+4wJujP
「おお痛い痛い。流石に年か」

第二王女の目の前に飛ばされてきた女性は、腰を摩りながら、自らの脚で立った

キャーリサ「年とか言っておきながら、私よりも随分と前の方から飛ばされて来てるし」
以下略



553:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/06/23(木) 05:17:36.03 ID:2U+4wJujP
キャーリサ「……それで、誰に預けたの」

エリザード「ローラだ」

キャーリサ「最大主教? それじゃ宝の持ち腐れだし。この状況下で、どーしてあれを手放すという判断になるの」
以下略



554:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/06/23(木) 05:18:14.30 ID:2U+4wJujP
「そォいうことか」

殆どが廃墟となった学園都市の、恐らくは片道3車線程度の大きめの十字路であった場所

一方通行は目の前の一種のアンテナのようなポールを見上げた
以下略



555:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/06/23(木) 05:18:43.94 ID:2U+4wJujP
知らない。というか、この程度のチンピラ風情などいくらでも目にしてきたために、覚えていようもない

一方「知らねェな」

「……だろぉな。お前にとっては俺なんざただの群像の一つにすぎないだろうよ」
以下略



556:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/06/23(木) 05:19:40.42 ID:2U+4wJujP
「んだと? 俺が弱いってのか。少なくとも今の状態なら俺が絶対強者だろうがッ!!!」

ヒートアップする男を前にして、それでも一方通行は淡々と言葉を続けようとした

一方「二つ目。これはさっきも言ったことだが、お前には―――」
以下略



557:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/06/23(木) 05:20:17.64 ID:2U+4wJujP
「これも不幸の一端とすれば、招きたる一因は私にもありける」

呟いた彼女もまた、白色大樹から少し離れた場所にいた

英国の全てを守護天使へ加えるという分かりやすい術式を受けて強化された巨大な天使の肩に乗り、腰のカーテナオリジナルに手を置いている彼女
以下略



558:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/06/23(木) 05:21:04.92 ID:2U+4wJujP
「はぁい、こんな時間に何処へ?」

非常灯で照らされたモスクワの街を彼が歩いていると、後ろから女の声が聞こえた

フィアンマ「俺様だって人間だぞ? 周りがこんなに暗いんだ、臥所へ向かうのは自然じゃないか?」
以下略



559:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/06/23(木) 05:21:36.86 ID:2U+4wJujP
ワシリーサ「……何? ま、まさか、あの娘と一緒に寝るつもり?」

割と深刻に変なものを見るような目で、彼女はフィアンマを見つめる

若干変に期待する様なものも混じったそれを、しかし彼は冷静に対応した
以下略



560:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/06/23(木) 05:30:34.18 ID:2U+4wJujP
アックア(少々無理をしすぎたようである、な)

背中をベッタリと廃墟の床につけた彼はどうにも動けなかった

やはり、少しも怪我が改善していないのにもう一度戦線に出ると言う事が無茶だったか
以下略



561:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/06/23(木) 05:31:04.39 ID:2U+4wJujP
パラパラと上から降ってくる粉塵が、彼を急かす

腕を床に置き、腹筋に力を込めて、身を起こそうとするが、まるで全身が酷い筋肉痛の様だ

傭兵である彼にとっては、痛みの所為で力が込められないなどと言うことも少なく、痛みが酷い場合でも補助する魔術だってある
以下略



562:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/06/23(木) 05:31:36.15 ID:2U+4wJujP
動かなくては

人間、本能的に危険と察知すれば、普段は筋繊維の損耗の関係上制限されているリミットが外れるようにもなっている

彼はそれを狙って、ほんの10m程先の出口へ体を傾けて足を踏み出した
以下略



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