過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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2011/03/27(日) 02:38:36.21 ID:JZglDAH2o
海岸から沈没地点まではそう離れているわけではない。
とはいえ、杭で氷を砕きながら進むのだ。そこまで速度が出るわけではない。
のろのろとした速度に焦れ始める美琴を案じてか、五和がことさら明るい声で言う。
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2011/03/27(日) 02:39:33.79 ID:JZglDAH2o
「……分かったわよ。危ないから離れていて」
そう言うと、美琴は船の端のほうへと歩いていき、海上のほうを向く。
背中に感じるのは、期待と興味の視線。
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2011/03/27(日) 02:40:34.30 ID:JZglDAH2o
さすがにこれから深海へと潜ろうと言うのに、レールガンを連射して体力を消耗したくはない。
代わりに取り出したのは、砂鉄を詰めたボトル。
舳先に立った美琴は約4リットル分もの砂鉄を自在に操り、海上の氷を容易に切断していく。
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2011/03/27(日) 02:41:32.09 ID:JZglDAH2o
「……っと、ここから先は進めないのよな。潜っての作業になる」
ここから先の海域は空中要塞が落下したあたりなのだろう。
海上を覆う氷の向こうに、目の前の海面から何やら岩肌のようなものが飛び出ているのがいくつも見える。
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2011/03/27(日) 02:42:42.85 ID:JZglDAH2o
水の中で、美琴はおそるおそる目を開けてみた。
とくに海水が沁みることもなく、視界は良好だ。
どういう理屈かは分からないが、ちゃんと呼吸だって出来ている。
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2011/03/27(日) 02:44:15.22 ID:JZglDAH2o
目当ての塊は、中でも最も大きいものだった。
見上げれば頂上は海上にまで達し、下を見ればそれは漆黒の闇へと続いている。
軽く見渡すものの、内部へと侵入できそうな場所は見当たらない。
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2011/03/27(日) 02:45:35.77 ID:JZglDAH2o
10mほどの厚みのトンネルを抜けると、そこは上下に広い空間だった。
『もしかしたら、崩れた時に横倒しになったのかも知れませんねぇ。
ほらあれ、移動用の車両のレールですよ』
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2011/03/27(日) 02:47:06.09 ID:JZglDAH2o
ヘッドライトのスイッチを入れ、4人は恐る恐る降下を始める。
ライトだけではいささか心細いのでレッサーが魔術を発動させると、4人の周囲がほのかに明るくなる。
光源の見当たらぬ不思議な明かりだが、これではぐれてヘッドライトの灯りが切れた挙句暗闇の中に迷子、という可能性は無くなった。
幸いにも内部に侵入した時点で大分深度を稼いでいたために、侵入口が見えるくらいの深さまでの降下で済んだ。
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2011/03/27(日) 02:48:41.82 ID:JZglDAH2o
魔術師二人とは異なり、美琴には『神の力』の本当の恐ろしさは分からない。
しかし、その力の片鱗はすでに見ているのだ。
そして、上条当麻が最後に立ち向かった敵だと言う。
否応なしに気が引き締まる。
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2011/03/27(日) 02:50:02.83 ID:JZglDAH2o
そこは、今までのような階層とは違う、だだっ広い空間があった。
正確にはいくつかの階層が崩落してできたのだろう、壁の残骸のようなものがあちこちに見受けられる。
その中央に座しているのは氷山のように巨大な氷塊。
そして、それから飛び出してる無数の氷柱。
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2011/03/27(日) 02:51:32.82 ID:JZglDAH2o
美琴と10777号の砂鉄の鞭が、氷塊をバターのように切り裂く。
魔術を込められた建宮のフランベルジュが氷柱を砕き、レッサーの『鋼の手袋』がそれを掴んで遠くへと放る。
ただの氷ではないようで、やたら硬度の高い壁に苦戦しつつも、4人は着実に掘り進んでいった。
中心へと近づくにつれて、胸の痛みはどんどん強くなる。
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