過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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339:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/04/17(日) 02:32:24.68 ID:6dTTluKVo

「まあそちらに関しては警備員が特別チームを組んで広域捜査をしているそうですし、風紀委員の仕事ではないそうですの。
 ……お姉様? いかがなさいましたの?」

「……え? ああ。ううん。何でもないわ。続けて続けて」
以下略



340:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/04/17(日) 02:33:05.19 ID:6dTTluKVo

学園都市に到着するなり、上条は待機していた救急車に乗せられた。
乗員人数が限られていたので、美琴とは空港で別れた。
運ばれていったのは第七学区にある病院だ。
以前からここには何度もお世話になったのだという。
以下略



341:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/04/17(日) 02:33:55.96 ID:6dTTluKVo

「……父、さん…………?」

「そうだ。上条刀夜。お前の父親だ。
 じゃ、じゃあ、母さんの方はどうだ!?」
以下略



342:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/04/17(日) 02:34:21.65 ID:6dTTluKVo

しばらくして、カエルのような顔の医者が数人のスタッフを伴い現れた。
スタッフたちは医者の指示で上条をストレッチャーに乗せると、どこかへ運び出して行った。
改めて、全身の精密検査をするのだという。

以下略



343:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/04/17(日) 02:35:24.39 ID:6dTTluKVo

誰だろうと思い、場所を冥土帰しのオフィスへと移す。
そこで待っていたのは、神妙な面持ちの、長い黒髪を垂らした女性。彼女は上条夫妻の姿を認めると、ぴっと背筋を伸ばした。

「初めまして、神裂火織と申します」
以下略



344:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/04/17(日) 02:36:31.62 ID:6dTTluKVo

「……神裂さん、私たちはまだ事情がつかめずにいるんです。
 まずはお話しいただかないことには、私たちもどう反応してよいやら」

神裂が顔を上げてみれば、上条夫妻もカエル顔の医者も困惑したような顔を向けている。
以下略



345:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/04/17(日) 02:37:57.36 ID:6dTTluKVo

「疲れた……」

幾多もの検査を終えた上条は、戻ってきた病室のベッドの上でぐったりとしていた。
用途の分からない大きな機械に囲まれる病院の検査は、びっくりするほど神経をすり減らすものだ。
以下略



346:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/04/17(日) 02:38:32.69 ID:6dTTluKVo

「────以上が、私たちの知り得る全てです」

知る限りすべてを話し終えた神裂が、再び頭を深く下げる。

以下略



347:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/04/17(日) 02:39:35.81 ID:6dTTluKVo

その問いに、神裂は答えに詰まる。
例えば上条当麻がインデックスの生命と宿命を救い、代わりに彼の人格が死んだ夜の出来事については、彼の自発的な行動と言っていいだろう。
上条当麻にはインデックスを見捨てる、または大人しく神裂らの手に引き渡すと言う選択肢もあった。
だが彼はそれを良しとせず、抗い、戦い、そして「死んだ」。
以下略



348:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/04/17(日) 02:41:25.29 ID:6dTTluKVo

そんな神裂の心中を察したのだろう。刀夜は柔らかい笑みを神裂に向ける。

「……そんな顔をしないでください。
 あの子は逃げなかった。つまり、戦うことを自分で決めた。そう言うことなのでしょう。
以下略



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