過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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379:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/04/21(木) 02:04:16.12 ID:jyC5AdQro

「ところで、お姉様がぶら下げていらっしゃる袋はなんでしょう? とミサカ10777号は中身を半ば想定しつつ訊ねてみます」

「これ? 学舎の園で買ってきたケーキよん。
 いろいろな味のを買ってきたから、好きなのを食べなさい。
以下略



380:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/04/21(木) 02:05:20.73 ID:jyC5AdQro

基本的に『妹達』が日頃生活しているエリアや、リハビリのために滞在するエリアは一般病棟とは離れた場所に位置する。
彼女たちとて冥土帰しの患者であるとはいえ、同じ顔の少女らが多数同時に存在すれば、他の患者が怪しむかもしれない。
もしかしたら、御坂美琴の友人たちが病院を利用し、彼女たちの存在が露呈するかもしれない。
そういった配慮から病院の奥、研究エリアの一角に彼女たちの為のスペースがあるのだ。
以下略



381:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/04/21(木) 02:06:23.66 ID:jyC5AdQro

本質的に、入院生活とは暇なものである。
『友人たちが学校へ行っている時間に、自分だけは休んでいる』という奇妙な高揚感はどうせあっという間になくなってしまうものだし、
そもそも上条当麻には学校へ通った記憶が無いのだ。

以下略



382:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/04/21(木) 02:07:47.46 ID:jyC5AdQro

上条の記憶喪失は既に担任である月詠小萌からクラスメイトにも伝わっているようだった。
クラスメイトたちから自己紹介を受けたり、担任と名乗った小萌を信じられずに高い高いをしたり、と時間は過ぎて行く。
彼らなりにいろいろ考えてきてくれたようで、面白おかしく上条とクラスメイトの想い出を聞かせてくれた。

以下略



383:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/04/21(木) 02:08:36.32 ID:jyC5AdQro

「そう言えば。上条くんは。いつ頃退院できるの?」

姫神が思い出したように言う。

以下略



384:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/04/21(木) 02:09:33.99 ID:jyC5AdQro

「は」

「はぁ」

以下略



385:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/04/21(木) 02:10:20.29 ID:jyC5AdQro

「あんなぁ、カミやん」

青髪ピアスがいつになく真剣な表情をして、上条に詰め寄る。

以下略



386:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/04/21(木) 02:11:26.70 ID:jyC5AdQro

「そういうことや。確かに今カミやんはボッコボコで、準備の手伝いなんて出来ないかもしれへん。
 当日、ホストとしてお客さんを楽しませることも出来ないかもしれん。
 でも、だからってカミやんが楽しんじゃいけないってことにはならへんでー?
 ホストとして楽しませられないなら、ゲストとして楽しめばいいんよ?」
以下略



387:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/04/21(木) 02:12:21.91 ID:jyC5AdQro

「上条ちゃん」

名を呼ばれ、振りかえると小萌が柔らかく微笑んでいた。

以下略



388:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/04/21(木) 02:13:02.58 ID:jyC5AdQro

「……そう言えば、そろそろ学校に戻らなくちゃいけませんねー」

腕時計を見た小萌が生徒たちに呼び掛ける。

以下略



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