過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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520:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/05/04(水) 02:42:02.19 ID:bFibk2Mzo

心理掌握は戸惑っていた。
あのプライドの高い超電磁砲が、床に這いつくばっている。
それも自分の為ではなく、誰かの為に。

以下略



521:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/05/04(水) 02:42:35.87 ID:bFibk2Mzo

長い沈黙の末、心理掌握は普段ならば絶対にしないであろう行動に出た。
ひれ伏し続ける美琴に手を差し伸べ、立ち上がらせた。

「……お立ちなさい、『超電磁砲』。常盤台のレディたるもの、むやみに人前で恥をさらすものではありませんわ」
以下略



522:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/05/04(水) 02:43:17.90 ID:bFibk2Mzo

上条の病院に辿り着いたころには、面会時間も終わりに近づいていた。
この分だとまた門限破りになってしまうかもしれない。

そんな懸念を呟くと、心理掌握がくすくすと笑う。
以下略



523:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/05/04(水) 02:43:51.24 ID:bFibk2Mzo

「では、時間もないことですし、さっそく」

そう言うなり、心理掌握は自らのブレザーのボタンを外し、

以下略



524:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/05/04(水) 02:46:03.24 ID:bFibk2Mzo

心理掌握の体は上条の腕の中へするりと飛び込み、そのまま首筋にしなだれかかるように抱きつく。
当然、上条の胸板は柔らかい物体へと強く強く押し付けられるわけで。

「くぁwせdrftgyふじこlp;」
以下略



525:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/05/04(水) 02:48:16.74 ID:bFibk2Mzo

心理掌握は自分の意識を他者の精神構造に"潜らせる"ことで、その情報を擬似的に五感で処理しとらえることができる。
それを紐解き、隙間に入り込み、時には強引に書き換える。
それこそが『心理掌握』の能力の真髄だ。

以下略



526:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/05/04(水) 02:49:01.30 ID:bFibk2Mzo

心理掌握は扉に背を向け、スクリーンの一つ一つを確かめるように見つめながら回廊を進む。
これは上条の記憶が断片化したものだ。
先ほど入ってきたところが、最新の記憶だった。
ここを進んで行けば、おのずと上条の過去の記憶へと遡ることになる。
以下略



527:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/05/04(水) 02:49:53.30 ID:bFibk2Mzo

ここで回廊は途切れている。
行き止まりなのではなく、天井も壁も床も引き裂かれたかのように崩れて壊れ、少し離れた向こうに回廊の続きが見える。
壊れたところから見えるのは闇の中に無数の光が浮かぶ、星空のような空間だ。
この星空の中に回廊は存在し、それが何らかの原因で真っ二つになっている。
以下略



528:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/05/04(水) 02:51:22.40 ID:bFibk2Mzo

びたん、と華奢な体が何かにぶつかった。
回廊と回廊を隔てる亀裂のほぼ中央に、不可視の壁のようなものが存在するのだ。
その壁に、心理掌握は貼りついていた。

以下略



529:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/05/04(水) 02:52:51.53 ID:bFibk2Mzo

精神世界を自由に動ける彼女以外、生物のいるはずのない静寂の世界。
その中を二つの赤い光は流れるように動いていた。

くるくると踊るように、二つの光は動きまわる。
以下略



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