過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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958:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/06/22(水) 01:30:49.17 ID:zxuPn9f5o

「あ、あの!」

いきなり声を上げた美琴に、全員の視線が集中する。
耳まで真っ赤にしながら美琴が弁明をする。

「その、病院から外出許可が出たって聞いて、私が遊びに誘っただけであって、
 別にその、で、デートって訳じゃ……」

自分で否定しながら、胸の奥に鈍い痛みが走る。
思い切って「デートだ」と言ってしまえればいいのかも知れない。
けれど、もし上条に否定されてしまったら。そう考えるのが怖かった。

「……でも、どこに何があるか分からないから案内してくれって頼んだのは俺だし。
 で、デートと言えばデートなんじゃねぇの?」

最後は投げやりになりかけた上条の声に、はっと顔を上げる。
上条がわずかに恥ずかしそうにそっぽを向いていた。

吹寄はそんな上条の顔と、美琴の表情と、そして胸元のネックレスを交互に見やり、ため息をついた。
そして背後のクラスメイトを振り返る。

「裁判官の皆、判決は?」

「有罪。」

「有罪ね」

「有罪です」

「有罪よ」

「死刑」

「極刑」

「処刑」

「打ち首」

「縛り首」

「……判決、有罪ね」

打ち震える上条に、吹寄は冷たく言い放った。



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