過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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948:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/06/22(水) 01:21:14.96 ID:zxuPn9f5o

晴天に恵まれていた一端覧祭も、今日が最終日。
天気予報では今日から天気が悪くなるようで、昨日まで青一色だった空も、今日は半分ほど雲が覆っている。
それにも関わらず、人出はかなり多い。

以下略



949:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/06/22(水) 01:21:41.02 ID:zxuPn9f5o

「今じゃ携帯でダウンロードして動かせるくらいの小さな容量で、昔のゲームは作られてるのよね。
 音も画質もそりゃ良くないけどさ、その分製作者の創意工夫ってのが詰まってると思うのよ」

今のプログラマーが古いゲームのソースコードを見て、どうしてこれできちんと動くのかと驚いたという話は珍しくない。
以下略



950:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/06/22(水) 01:22:10.70 ID:zxuPn9f5o

人ごみに飛び込んでしまった二人は人の流れに押し流され、美琴は危うく上条から引き離されかける。
その寸前、伸びてきた上条の手がぱしんと彼女の手を取った。

「大丈夫か?」
以下略



951:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/06/22(水) 01:23:24.63 ID:zxuPn9f5o

二人がやってきたのは地下街だ。
以前ゴスロリ女や岩石の巨人の襲撃を受けたり、二人でハンディアンテナサービスの契約をしたりと色々縁深いこの場所も今はお祭り一色だ。
出店の数もいつもの倍以上はある。
二人はその中のアクセサリー店が並ぶ一角で足を止め、煌びやかなアクセサリーを見ていた。
以下略



952:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/06/22(水) 01:24:39.37 ID:zxuPn9f5o

一通り見て回り、上条が美琴を振り返る。

「んで御坂、気に入ったアクセサリーは見つかったか?」

以下略



953:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/06/22(水) 01:25:12.52 ID:zxuPn9f5o

それは、細いチェーンに銀色の指輪が通されたデザインだ。
指輪には、両手に包まれた王冠の乗ったハートの意匠があしらわれている。
そのネックレスを差し出された瞬間、美琴の心臓が大きく跳ねる。

以下略



954:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/06/22(水) 01:26:28.77 ID:zxuPn9f5o

細いチェーンを首にかけ、綺麗な指輪をいじる。
あくまで飾り用の指輪であり美琴の指にはサイズが合わないのだが、それでも嬉しいものは嬉しい。
印章を眺めるだけで自然に笑みがこぼれてくる。

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955:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/06/22(水) 01:27:40.25 ID:zxuPn9f5o

とある高校の学生食堂は一端覧祭のためにカーテンやパネルなどでいくつかのブロックに仕切られ、それぞれ飲食系の出し物のために使われている。
上条のクラスもその一角で喫茶店を開いていた。

「カミやん、来ぃへんなぁ……」
以下略



956:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/06/22(水) 01:29:05.42 ID:zxuPn9f5o

ざわ……ざわ……と周囲を取り囲む上条のクラスメイトたちの視線に、美琴は思わず萎縮する。
元春と青髪ピアスに見つかった二人は有無を言わさずに連行され、喫茶店の中央の席へと座らされた。

数グループごとの交代制なのだろう、メイド服を着こんだ女子と、執事服を纏う男子が約5人ずつ。
以下略



957:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/06/22(水) 01:30:10.97 ID:zxuPn9f5o

「……それで」

元春が上条の椅子の向きを90度変え、メイド服の中でも一番の自己主張をする部位を持つ少女、吹寄制理がずいと上条の前に仁王立ちする。
小さく縮こまる上条。吹寄の背後に立つ少年少女らがその迫力を更に引き立てている。
以下略



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