過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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967:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/06/22(水) 01:41:16.50 ID:zxuPn9f5o

「これはミサカたちが冥土帰しに面倒みて貰ってる分の恩返しでもあるからね。
 ……しっかし、石油ストーブとはずいぶんとまたレトロな」

「停電の時とかだと、電気ストーブは使い物にならないでしょうが」

「非常時用の発電装置があるはずの病院で停電って、医療器具とか手術中の人とかのことを考えるとストーブどころじゃない緊急事態じゃねぇか?」

「……そう言えばそうね」

「この病院でそんな事態が発生した場合は、ミサカたちが電源装置として復旧までの間をつなぎますので問題はありません、とミサカ10037号は自らの有用性を誇示してみます」

美琴に対し遥かに低い出力しかない彼女たちではあるが、必要な電力さえ生みだせるなら最大出力の高さは関係ない。
病院のような電力供給を欠かせない施設にとっては、とても心強い存在だろう。

「お姉様とヒーローさんはどっかで休んでなよ。どーせ朝からデートで疲れたでしょ?」

他の妹達の表情がやや強張ることにもお構いなく、番外個体がからかうように言う。

「ほらほらー、ヒーローさんのお部屋でしっぽりやってなってー!」

「そ、そんなことするわけないでしょ!?」

「そんなことって、どんなことかにゃーん?」

「それはっ……!」

意地の悪いニヤニヤ顔を向けてくるワーストに、美琴は怒鳴る。
この末の妹は姉妹の中でも美鈴の性質を最も色濃く受け継いでいるに違いない。自分と同じDNAだけど。

「……まぁ確かに疲れたし、少し一休みしたいなぁ。…………イロイロあったし……」

「そ、そうだけど……」

長期入院後初の外出で連れ回しすぎた感がある。
特に上条は精神的ダメージも大きいだろう。
が、番外個体の言葉が引っ掛かり素直に休息をとろうという気分にもなれない。
とはいえ、疲労している上条に付きあわせるほどの事でもない。

結局、番外個体の「ごゆっくりー☆」という言葉に背中をつつかれながら、場を移すことになった。



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