過去ログ - 「――――心に、じゃないのかな?」<br>
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64:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)[saga]
2011/03/27(日) 14:04:59.03 ID:wGWjfvZAO
垣根帝督の意識はこちらへと向いておらず、その瞳はもっと先を見据えている。何が見えているのかはわからない、しかし悪いビジョンではないだろう、それは少年が浮かべる不敵な笑みが証明していた。

心理定規「…………」

それはとっても素敵な事だが、今しか見えない自分にとってはどうにも歯痒く、それが得体のしれない不安を煽る。
以下略



65:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)[saga]
2011/03/27(日) 14:05:32.03 ID:wGWjfvZAO
垣根「全部だよ全部。どうせならアレイスターのやり方を真似てやるさ」

垣根「計画が詰まったとしても、並列するラインに一度軌道を乗せ換えて、後で再び元のプランに戻せばいい。修正不能な程のイレギュラーでもない限り先は確実に見えてるんだ」

心理定規(……そっちか)
以下略



66:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)[saga]
2011/03/27(日) 14:06:30.39 ID:wGWjfvZAO
シャワーでも浴びよう。そう思ったのと、すぐ耳元ではぁぁぁと、わざとらしい溜息が吐かれたのは同時だった。

心理定規「……何かしら」

気付けば意識を向けていなかったはずの垣根帝督が頭を横にしてじっと見つめている。少女は垣根帝督に肩を抱かれており、その距離は思うよりもずっと近い。
以下略



67:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)[saga]
2011/03/27(日) 14:07:27.60 ID:wGWjfvZAO
似合わない声を出しているなとドレスの少女はふと思う。慌てふためき混乱し、涙目になりながら子供のように疑問をそのまま口に出す。普段の冷めたキャラクターが台無しだ。

垣根「ここまで来ちまったらテメェの居場所はもう俺の隣にしかねえんだよ」

心理定規「……え?」
以下略



68:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)[saga]
2011/03/27(日) 14:08:27.10 ID:wGWjfvZAO
例え心の距離が近かろうが、心理定規にとって垣根帝督の背中はとても遠く、測れない程の絶対的な距離がある。

当然だ。

垣根帝督にとってドレスの少女が心理的距離が限りなく0に近いの絶対的な存在だとしても、ドレスの少女にとって垣根帝督はかけがえのない存在であると共に、本能的に僅かな心理的距離を置いてしまっているのだから。
以下略



69:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)[saga]
2011/03/27(日) 14:09:14.04 ID:wGWjfvZAO
完璧な信頼関係を得るにはどうしても心を塗り潰す必要がある。

どうしても自分の心が塗り潰される必要がある。

偽りではない感情で。
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70:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)[saga]
2011/03/27(日) 14:10:27.75 ID:wGWjfvZAO
互いが身に着ける同じ色をした血のような深い薔薇色が一面の白に広がる。

そしてドレスの少女は全てを放り投げ自分の居場所を強く抱き締め、求め声をあげる。

アイテムも、滝壺理后も、滞空回線も、自身の立場も、魔術師も、アイテムに始末されたスクールの残党も、追撃される度に起きていた大地震も、学園都市の死も、終わりも、脅かすたった一人の驚異も、
以下略



71:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)[saga]
2011/03/27(日) 14:10:58.02 ID:wGWjfvZAO





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72:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)[saga]
2011/03/27(日) 14:12:33.55 ID:wGWjfvZAO

今この瞬間、違う場所。


たった1人の無能力者がとある少女を助けて、否、更なる地獄に突き堕としてしまった事に、気付かない。
以下略



73:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)[saga]
2011/03/27(日) 14:13:15.22 ID:wGWjfvZAO





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