過去ログ - フィアンマ「これがあの男が命を懸けて救った世界、か」
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208:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]
2011/08/26(金) 22:33:21.11 ID:QED9L2bao

「まあ、私という人間の機能を破壊して、私という機構に組みかえれば可能かもしれないらしいけれど」

 正直それも胡散臭いわね、と彼女は続けた。
 そんな仮定を述べるのは、オルレアン騎士団に攫われた時に実際にそれをされかけたからか。
以下略



209:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]
2011/08/26(金) 22:35:15.48 ID:QED9L2bao

「All's Well That Ends Well――終わり良ければ全て良し――、ね」

「あら、シェイクスピアね」

以下略



210:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]
2011/08/26(金) 22:36:22.46 ID:QED9L2bao

「だから、私が大切だと思うのはそれからのことなの。間違えてから、その人がどうするか」

「……間違えてから、か」

以下略



211:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]
2011/08/26(金) 22:38:46.48 ID:QED9L2bao

 彼女の返事を聞くと同時に、フィアンマは大きく欠伸をこぼす。
 まばたきを数度繰り返した後、頭を軽く振って、

「……俺様は少し寝るかな。眠気を飛ばすつもりで出てきたんだが、やはり眠い」
以下略



212:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]
2011/08/26(金) 22:42:54.00 ID:QED9L2bao

 彼らが唐突な事態にどう動くべきか逡巡していると、件の青年が小走りでやってきた。
 彼はフィアンマらの姿を見つけると、少し安心したように緩く息を吐いた。

「ああ、ここにいましたか」
以下略



213:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]
2011/08/26(金) 22:44:38.96 ID:QED9L2bao

「下衆に節度を求めても仕方無いが、霊装の調整もまだだというのに」

「それ以前に貴方は眠そうね。少し仮眠した方がいいんじゃないかしら?」

以下略



214:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]
2011/08/26(金) 22:45:54.80 ID:QED9L2bao

 青年が少し焦ったように言うと、彼女は少しムッとした表情を浮かべた。
 そのまま青年の下へと足を進め、彼より背の低い彼女はやや見上げながら抗議の視線を送る。
 彼女はたじろいだ青年が視線を逸らそうとすると同時、表情を一転して完璧な笑顔を作り、

以下略



215:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]
2011/08/26(金) 22:47:54.17 ID:QED9L2bao


「それじゃあ、行って来るわね」

「本当に大丈夫なのか」
以下略



216:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]
2011/08/26(金) 22:49:14.50 ID:QED9L2bao

「ふふっ、ありがとう」

 だが、少女は笑った。

以下略



217:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage saga]
2011/08/26(金) 22:52:14.91 ID:QED9L2bao



 老人らは、先日の戦場に程近い場所の木々に隠れて様子を伺っていた。
 前方の盆地には、既に敵戦力が集結している。
以下略



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