過去ログ - フィアンマ「これがあの男が命を懸けて救った世界、か」
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324:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/06/15(金) 23:08:32.94 ID:CypdjJ6do

「責任取れよ」

「そう言われても、はいそうですかと処理出来るような規模なのか」

以下略



325:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/06/15(金) 23:10:19.77 ID:CypdjJ6do


「限界だ。これ以上邪魔をされたら堪らないので一応聞いておくが――異論は無いな」

「今更無いよ。精々頑張ってくれ」
以下略



326:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/06/15(金) 23:11:59.96 ID:CypdjJ6do

「いいから、離せ。邪魔するな」

 だが、その手は杜撰に払われた。
 今まさに失おうとしている青年自身の手で。
以下略



327:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/06/15(金) 23:13:48.31 ID:CypdjJ6do


 準備は整った。
 天然ダムを意図的に崩し、海へと放水する。
 少年はその放水する部分の微調整を担当するようだ。
以下略



328:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/06/15(金) 23:15:00.15 ID:CypdjJ6do

「ッ、まずい、来るぞ!!」

 しかし、それと同時に水が不自然に唸る。
 少年の部下の誰かが制御を誤ったのだ、と理解するよりも早く、決壊した。
以下略



329:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/06/15(金) 23:15:55.16 ID:CypdjJ6do

「まあ、ここは一応貴方に礼を言っておく場面かな」

「嫌味か皮肉か迷うところだな」

以下略



330:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/06/15(金) 23:19:10.30 ID:CypdjJ6do



 場所は戻って、少年らの本拠地。
 先回りして同じ部屋に勝手に居座っていたフィアンマに、少年は迎えられる。
以下略



331:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/06/15(金) 23:20:45.62 ID:CypdjJ6do

 時間の経過、特に人の生涯というものは色々なものに例えられる。
 最も単純なものは川の流れか、日本の諺では過ぎ去る速さを光のようだと言うものもある。
 他に分かりやすいものと言えば、降り積もる雪。
 降り積もり重なっていく雪。少年が連想するものもそれだ。
以下略



332:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/06/15(金) 23:22:46.25 ID:CypdjJ6do

「色々なことがあったよ。辛いことも悲しいことも、不甲斐無い自分に苛立ったことも」

 それでも彼らは歩みを止めなかった。同じように少年も両親の後を歩み、二人の死後は先頭を歩いた。
 深々と降る雪が積もるように、少しずつ少しずつ成果を積み重ねていく。
以下略



333:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/06/15(金) 23:26:30.23 ID:CypdjJ6do

「……経験から学ぶのは愚者だと言うがな」

「違いないな。最初にも言ったが、本来人に聞かせられるようなものでは無い。ただの綺麗事だ」

以下略



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