過去ログ - 美琴「私が一万人以上殺した、殺人者でも?」
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204:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/02(土) 23:01:48.95 ID:S/3pliMxo

「繰り返します。この件に無関係であれば即座にこの場を立ち去りなさい、とミサカは再び警告を発します」

 目の前の光景を理解できず、上条の思考はカラカラと音を立てて空転した。
 目の前で物騒な武器を構える少女は誰か?
以下略



205:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/02(土) 23:03:10.99 ID:S/3pliMxo

 頭では分かっている。

 幾ら上条が普通の一般人とは違うとしても。裏の世界に身を置く者だとしても。
 それは、美琴の住む世界と必ずしも交わらない。
以下略



206:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/02(土) 23:04:44.67 ID:S/3pliMxo

「…………?」

 黙って顔を伏せたまま拳を握り締める少年を訝しげに見ていた美琴だが、カチリ、と乾いた音が耳に入った事ですぐに意識を目の前の追っ手に戻し、身構える。

以下略



207:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/02(土) 23:06:35.91 ID:S/3pliMxo

 美琴としても、これ以上他者を巻き込みたくないので、その点はありがたかった。
 前方に身を投げ出して転がり、片膝をついた姿勢で起き上がり振り向くと、丁度ゴーグルの少女も地面に降り立ち、こちらを肩越しに振り返っていた。
 その向こうに、まだ佇む少年の姿を見て美琴は唇を噛み締めた。

以下略



208:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/02(土) 23:07:37.12 ID:S/3pliMxo

 警告通り逃げ出してくれたのだろうか? だとしたら何の問題もないが、美琴の心には何かが引っ掛かって落ち着かない。
 顔を伏せ、拳を握り締めていた少年は、逃げ出そうとか、素直に引き下がろうとか、そういう殊勝な行動を取るようにはどうしても見えなかったからだ。
 美琴は思わずそのまま視界を動かし、少年の姿を探してしまう。
 そして、それが決定的な隙を生み出している事に気付いたのは、その直後だった。
以下略



209:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/02(土) 23:12:23.36 ID:S/3pliMxo

「あ、アンタ!」

 今度こそ美琴は驚愕にその動きを完全に止めてしまう。
 そんな美琴に素早く駆け寄ると、上条は強引に腕を掴み路地を駆け出した。
以下略



210:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/02(土) 23:17:17.92 ID:S/3pliMxo

 一方、まんまとその場を逃げおおせた上条はというと。
 去り際に思わせぶりな笑みを浮かべつつ、実際は内心冷や汗をドバドバ流し、必死で恐怖と興奮を抑えつつ必死で足を動かしていたのだった。

(怖ぇぇぇっ! でも、上手くいったっ!)
以下略



211:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/02(土) 23:17:53.97 ID:S/3pliMxo
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以下略



212:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/02(土) 23:18:23.15 ID:S/3pliMxo

「まあ迷ってても仕方ないしそれこそ後の事を考えても時間の無駄だ、行くぞ」

「ああもう、なんでアンタについてく前提になってんのか全然分かんないんだけど!」

以下略



213:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/02(土) 23:19:20.02 ID:S/3pliMxo

「な、なな何こっぱずかしい事言ってんのよ! ナンパか! ナンパのつもりですかぁ!?」

「ちょ、おち、落ち着けよ! なんかビリビリ来てる、漏れ出てる!」

以下略



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