過去ログ - 男「また、あした」
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193: ◆CQNuph2.ro5A
2012/01/28(土) 21:03:13.74 ID:1bve/6vv0
唇と、唇が触れる。互いの息が漏れ、肌に触れる。
舌が唇を割って入り、絡めながら、互いの歯茎を丹念になぞっていく。
お互いの唾液が、舌を通して交換されていく。
――もう、何度も繰り返した行為だ。僕と彼女の、キスのハードルは思ったよりも低くなってしまった。
それが悪いことなのかどうかは、今の僕には判断しかねる。
以下略



194: ◆YwvCIDfMr/rD
2012/01/28(土) 21:05:46.91 ID:1bve/6vv0
……というのは嘘である。
あんまりに捻りのない話だが、夢のことだ。
自分があんな夢を見るとは、少し意外だったが、自分がやはり性欲に囚われがちな若者であるということを証明できたような気がして、少し嬉しくもある。
普段から枯れているだの、僕と冬森さんを指差して熟年夫婦だのなんだの、若者にあるまじき称号をつけられて不名誉な思いをしていたが……。
そうではないのだと、自分の中で大きく主張できる。
以下略



195: ◆E8EfOIzjaOP8[タイトルがコテに吸収されている……^o^]
2012/01/28(土) 21:08:33.54 ID:1bve/6vv0
「僕もそんな感じだよ。いい夢とは言えなかったけどね。起きたら汗だくになっちゃってさ」
「そうですか。……悪夢ですか?」

淫夢でした。……と言えるわけもなく。

以下略



196: ◆i0ckv/cjPwVF[これでどうだ。無意味にスペース連打!]
2012/01/28(土) 21:11:24.14 ID:1bve/6vv0
おずおずと、彼女は少し気恥ずかしそうに手を伸ばしてきた。
僕はその手をそっと握る。うん。僕らはこうして手を繋ぐだけでもどこか気後れを感じるようなカップルなんだ。
今朝方僕が見たような夢が実現するのはもう何年か後の話になるだろう。
だから、早く忘れるんだ僕。可及的速やかに且つ迅速に、だ。

以下略



197:ティーカップに、欲望を5 ◆hwowIh89qo[無意味だと!? あ、逆にすればいいのかな。]
2012/01/28(土) 21:14:17.06 ID:1bve/6vv0
冬森さんが僕の絵をベタ褒めするのには、未だに慣れない。
なんというか、全身がむず痒くなる。彼女の笑顔が純真すぎて、お世辞だと感じないからだろう。

「……丁度、この前のコンクールの優秀作品が展示されてるらしいね」

以下略



198:ティーカップに、欲望を6 ◆hwowIh89qo[以前のを何で確認しなかったんだ私よ。]
2012/01/28(土) 21:16:34.46 ID:1bve/6vv0
予定通り、僕たちは美術館近くの喫茶店に足を運んだ。
最近出来たというだけあり、外観も奇麗なもので、中の雰囲気も良い。
メニューも写真つきでわかりやすく、お菓子の類にも期待ができそうな写りをしていた。
僕らの目的はまさしくお菓子なのだ。一番大事なところである。

以下略



199:ティーカップに、欲望を7 ◆hwowIh89qo[毎回、どこで改行するべきか悩む。]
2012/01/28(土) 21:18:28.65 ID:1bve/6vv0
店員さんの目が痛い。
注文もせずいつまでしゃべっているつもりだこのバカップルが、というような強烈な視線がある。
……ううん。名前は思い出せないけど、たぶんクラスメイトだろう。顔を見たことがある。
「非リア同盟」の一員だったと思う。……所属していない僕を追放するという離れ業をやった組織だ。

以下略



200:ティーカップに、欲望を8 ◆hwowIh89qo[えっちな描写はしてみたいのですが……]
2012/01/28(土) 21:21:37.11 ID:1bve/6vv0
「そうだね。そうしよう。……僕も、そんな気分だから」
「なら、おんなじですね」
「そうだね。おんなじだ」

彼女は少しホッとしたようにして、それから、照れたように笑った。
以下略



201:ティーカップに、欲望を9 ◆hwowIh89qo[どうにも苦手なので、冒頭レベルのものより進められません。]
2012/01/28(土) 21:23:47.38 ID:1bve/6vv0
「でも、それだけじゃなくて……その、もっと一つ上の段階に進んだ、というか」

何やら、雲行きが怪しくなってきた。少なくとも、話の続きはここでするべきではないぐらいには。
誰にも聞かれていないにせよ、あまりこういう場所ではよろしくない内容なような。

以下略



202:ティーカップに、欲望を10 ◆hwowIh89qo[ガンダムの次はACネタでした。まぁ、FAしか知りませんが。]
2012/01/28(土) 21:25:55.84 ID:1bve/6vv0
「じゃあ、そうしましょう……あ、ところで、秋川君」

彼女はレジカウンターの方に目線を向けながら、僕に尋ねてきた。

「やっぱり、このお店もロボットに関係しているんでしょうか?」
以下略



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