112:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/23(土) 08:33:06.75 ID:SJjiHYjwo
木箱は盛大に炎上したものの、しばらくもたたないうちに水によって消し止められた。
黒髪小柄の少年は、水が入っていた桶を右手にぶら下げ背後を振りかえった。
「……」
113:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/23(土) 08:34:13.48 ID:SJjiHYjwo
「お前を叩きのめすのに不便はねえ。とにかく何でもいいから聞かせろよ」
新しい魔術の実用化のため、少女の魔術について調べたい。
そう言って裏路地に彼らを連れてきた彼はふん、と鼻を鳴らした。
114:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/23(土) 08:35:13.16 ID:SJjiHYjwo
「さっきも言ったよね。
彼女は血と構成陣を必要としない魔術を使用しているように"見える"。
そうなんだ。実際に血と構成陣を必要としていないのかどうなのかはわからない」
「実際使ってねえじゃねえか」
115:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/23(土) 08:36:02.88 ID:SJjiHYjwo
相棒はそう言うと少女の方に歩き始めた。
(自分は他人の人生を邪魔してることが分かってるんだろうか)
「強くなきゃ生きる意味がねえからな」
116:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/23(土) 08:36:41.17 ID:SJjiHYjwo
そう言うと角から姿を消した。
反論する暇もなかった。
(まずいな……)
117:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/23(土) 08:38:02.61 ID:SJjiHYjwo
そこにはあまり頓着しないのか、それ以上少女の顔が曇ることはなかった。
「……ってことで、早速最初の仕事なんだけれど」
118:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/04/23(土) 08:39:26.32 ID:SJjiHYjwo
to be continued...
119:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県)[sage]
2011/04/23(土) 20:44:54.55 ID:dwr1GnLgo
乙です
まあ引き篭もらせてるよりは外で働かせた方がいいかもなあ
120:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/23(土) 21:56:57.11 ID:SJjiHYjwo
傭兵隊王都支部の資料庫を探ってみたが、手掛かりはなかなかみつからなかった。
「おっかしいな」
121:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/23(土) 21:58:01.48 ID:SJjiHYjwo
「さて、どうしたものかな」
少女と並んで往来を歩きながら、ウィリアムはぼんやりとつぶやいた。
横の少女に合わせて歩みは遅い。
122:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/23(土) 21:58:44.97 ID:SJjiHYjwo
結論から言うと、最初の居酒屋の最初の一人で決着がついた。
「あの人……」
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