過去ログ - まどか「もう大丈夫だよっ」まどか「あなたは……!」
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933:[saga]
2012/04/04(水) 14:43:44.24 ID:+IlzdyW5o



そのあと――。

私たちは残り少ない停止時間を使って、その場を離れた。
おそらく魔女は、自衛のため以外では、まどかを狙うことはない。そう伝えると、まどかは私の盾になるように立った。
まどかは、ほむらちゃんは逃げても構わないよ、と言ったけれど、私は受け入れなかった。

魔まどか「――いくよ」

そう言って、直後まどかは時間停止を解除した。

ドンッ! と静止していた魔女の拳が女神像の首に突っ込んだ。
しかし、標的の不在に気付き、すぐにその拳を抜いて、不思議そうに蠢いた。

魔まどか「こっちだよ、こっち」

まどかは交通整備員みたいに腕を大きく振って、大いにこちらの居場所をアピールしてみせた。
魔女はたちまちこちらに気付いて拳を振り向けたが、笑顔で立つまどかを認めると、困ったように止まってしまう。

ほむら「……まどか」

魔まどか「大丈夫だよ」

まどかは簡単に請け合った。そして、前に伸ばした右腕に左手を添えて、左足は一歩引いて、構える。
そのまま、不敵に笑って、真正面から魔女の巨大な拳と相対する。……まさかとは、思うけど。

魔まどか「さっさと、打てばいい」

そのまさかだった。
魔女はほんの一秒だけ迷う素振りを見せたが、すぐに行動を起こした。
いくらなんでも本人の意思で認められてしまえば、迷うこともなくなってしまったか。

魔まどか「私が、受け止めてあげるから――!」

それは本気の一撃だった。
二人もろともに撃砕する勢い、速度は新幹線にも匹敵しているに違いない。しかも初速から最高速だ。
私はまどかの後ろで棒立ち。一方まどかの眼光は強く鋭くなり、ソウルジェムと同じく、太陽のような黄金に光り輝く。


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