137:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/04/24(日) 22:42:24.37 ID:bb3EPWxP0
速くしろ
138:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/04/24(日) 22:42:52.93 ID:Njp22YSZ0
玄関から『アイテム』の下っ端が消えた直後、無表情を貫いたままクズの携帯を閉じる。
黒夜は手の白い携帯を自分のノートパソコンの横に並べ、紅茶に持ち替える。
紅茶の匂いを嗅ぎながら絹旗に目をやると、どうやら呆れたようで、両手を天井に向けながら顔の左右に広げていた。
139:137タイミング悪かったすまん[sage saga]
2011/04/24(日) 22:44:55.46 ID:Njp22YSZ0
――私室・絹旗――
整理整頓。更にゴミ一つ見逃していないと断言できるような部屋だ。
絹旗「はぁ……」
140:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/04/24(日) 22:46:09.63 ID:Njp22YSZ0
ポスン。
身体をベッドに預け目を閉じ、さまざまな憶測を心でとばしまわす。
まともな答えは出やしない。くだらない妄想に取り付かれる前に思考をきっぱり断つと、目を開け天井を見つめた。
141:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/04/24(日) 22:47:36.79 ID:Njp22YSZ0
小指の爪程度しか握る場所がないドライバーを携帯から引き離す。
黒夜「……こんなものかな?」
人差し指で指定伝播型共鳴装置を二回叩いて音を聞く。これといった意味はない、ただの癖だ。
142:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/04/24(日) 22:48:25.04 ID:Njp22YSZ0
キンコーン、と無駄に上品な音が三回黒夜の耳を打つ。
黒夜「――きたじゃん。……下部組織に運ばせると遅くて困るよねぇ」
悪質な商人が善人に商品を売った時のような笑みを浮かべ、絹旗に呼びかける。
143:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/04/24(日) 22:49:42.28 ID:Njp22YSZ0
絹旗「黒夜ぅー」ガチャ
絹旗「届いた窒素ボンベをどこに置きま…………」ポカン
絹旗「……黒夜ってなんでこうも超片付けないんですか?」
144:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/04/24(日) 22:50:49.58 ID:Njp22YSZ0
自分の身長はある窒素ボンベを二個片手で軽々持ち上げる絹旗は、フレンダの部屋におもむきながら疑問に思う。
一昨日から荷物をこちらに移動させ、本人達は今日から拠点をここに移した。
こちらの部屋を汚す時間など、手持ちで済む程の荷物を運び込んだ一昨日、昨日合わせてわずか数時間。
145:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/04/24(日) 22:51:53.47 ID:Njp22YSZ0
黒夜の部屋の前を通過する寸前で、
黒夜『待て絹旗! 浜面のデータボックス開いてくれないか?』ガサガサ
人を呼び止めるための感情を込めた声色ではなく、うまくいけば得するかな? ぐらいの声色だった。
146:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/04/24(日) 22:52:57.33 ID:Njp22YSZ0
黒夜『あれぇ? ……そうだ、逆に設定しているから下からだったなあ』
黒夜『下から七番目のタイトルを見てくれない?』ゴソゴソ
扉越しの黒夜は嘲笑っているに違いない、絹旗はこめかみに血管を浮きぼらせながら憤怒の炎を宿す。
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