過去ログ - 暁美ほむら「最後に残った道しるべ」
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28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/04/08(金) 23:03:59.96 ID:4+5uQgBh0
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夜になっても、まどかは部屋の明かりをつけなかった。

部屋の暗がりの中で、ベッドの動物のぬいぐるみたちが自分を見つめている気がする。


ベッドに腰掛けながら。
まどかは───キュゥべえに出会ってから今までのことを、思い出していた。


今になって思えば、キュゥべえは……悪魔だったんだ。
私たちのこと、全部メチャクチャにしてしまうために宇宙からやってきた…悪魔。


はじめは、魔女の危機から助けてくれた巴マミの大事な友達として、私たちに
近づいてきて。願い事を何でも叶えてくれるって誘惑してきて、魔法少女になって、
何もかもが手遅れになってから真実を突きつける。


私たちは悪魔にその魂が喰い物にされていたことを。

さやかちゃんも、マミさんも、私たちの生活も…。消耗品にされるため。



悪魔が……私たちから何もかもを奪っていったんだ……。

そして、私たちはキュゥべうが悪魔だと気づくのが、遅すぎたんだ……。


まどかに渦巻く感情は、悪魔への怒りではない。
それよりも、キュゥべえが悪魔であると見抜くことに遅れた自分のくやしさと、後悔と、
なぜか哀愁のようなものさえ、心で混ぜ合わさって破裂しそうで、行き場を求めている。


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