9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/12(火) 18:00:58.37 ID:NYV5XGfA0
唯「もし、わたしたちのどっちかが男の子だったら、どうしてたのかなあ?」
お姉ちゃんの声はアルコールのせいで揺れていた。
けれど真芯があって、そこだけは真剣味を帯びている。
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/12(火) 18:01:48.46 ID:NYV5XGfA0
喉の動く音がして、また舌が吸われる。
今度はだんだん舌が渇いていった。
酎ハイはもうみんな飲ませきってしまった。
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/12(火) 18:02:46.75 ID:NYV5XGfA0
――――
翌朝、お姉ちゃんの髪をとかして送り出す。
このあたりはずっと変わらない。
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/12(火) 18:03:54.67 ID:NYV5XGfA0
大まかな掃除を済ませ、細かい掃除に移る。
掃除機をかけただけでは取りきれない塵は、ぞうきんで拭きとる。
そのための雑巾を、ぎゅっと絞っているときのことだった。
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/04/12(火) 18:04:37.46 ID:lqhswe6mo
支援
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/12(火) 18:05:19.56 ID:NYV5XGfA0
唯「ははっ」
変なリズムで息を吐きながら、お姉ちゃんが押し入る。
右手には、丸めた新聞が握られていた。
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/12(火) 18:06:31.21 ID:NYV5XGfA0
憂「26組165542……」
ざっと見渡す。
9等すら外れていた。
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/12(火) 18:07:42.09 ID:NYV5XGfA0
次に、2等。
2等の当籤番号は、37組913869番。
憂「……あれ?」
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/12(火) 18:08:28.04 ID:NYV5XGfA0
お姉ちゃんが言うと、そのことが実感をともなった気がした。
憂「……ど、どうしよう」
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/12(火) 18:09:39.32 ID:NYV5XGfA0
携帯電話はしつこく唸っている。
ベランダの向こうを、通学途中の高校生が自転車で駆け抜けていく。
車輪の音が去った時、バイブレーションはもう止まっていた。
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/12(火) 18:10:44.35 ID:NYV5XGfA0
憂「でも、それでも私たちは兄妹で結婚してるってことにならない?」
唯「私たちが姉妹だったことは隠したらいいよ。遠いところに引っ越してさ……」
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