37: ◆qE9xJWndOc
2011/04/23(土) 17:49:01.92 ID:7jfBIhe90
QB「大丈夫さ、まどか。さっきのは些か強引だった気もするけれど、彼女は悪い子じゃない。少なくとも二人で得たグリーフシードを独り占めするような子じゃないよ」
まどか「うん、それはわかってるよ。だって……私を助けてくれた。見ず知らずの魔法少女なのに」
QB「じゃあなぜ君はそんなに迷うような顔をしているんだい?」
38: ◆qE9xJWndOc[saga]
2011/04/23(土) 17:51:32.72 ID:7jfBIhe90
まどか「そんなのって……ないよ」
QB「どうしてだい?だって、君の願いに彼女は含まれていないだろう?」
まどか「え……?」
39: ◆qE9xJWndOc[saga]
2011/04/23(土) 17:54:24.30 ID:7jfBIhe90
QB「でもよく考えてごらんよ。君があのとき願わなかったら、世界は滅んでいただろう。君が魔法少女になったことで、この世はワルプルギスの夜という脅威を吹き飛ばしたんだよ。まあ、またそのうち現れるだろうけどね」
まどか「私が、魔法少女にならなくても……」
QB「そう。君が魔法少女にならなくても、彼女はどちらにしてもこの世から消えていたんだ。彼女の結末は変わらないんだよ」
40: ◆qE9xJWndOc[saga]
2011/04/23(土) 17:56:49.92 ID:7jfBIhe90
まどか「……そう、だよね。でも、やっぱりマミさんと一緒に戦うのは」
QB「どうしてだい?マミは君の足手纏いになったりなんてしないよ」
まどか「そ、そうじゃなくって……!私が足手纏いになっちゃうよ」
41: ◆qE9xJWndOc[saga]
2011/04/23(土) 18:01:08.75 ID:7jfBIhe90
◆
マミ「うーん、やっぱりこっちのほうが良かったかしら?それともこっち?」
まどか「あのー、マミさん?」
42: ◆qE9xJWndOc[saga]
2011/04/23(土) 18:05:36.36 ID:7jfBIhe90
マミ「ありがとう、鹿目さん。このお店、一人では入り辛くって。諦めればよかったのにね、どうしてもここにある気がして」
まどか「そのヘアピン、ですか?」
マミ「えぇ、まあ結果的にはそうなるわよね」
43: ◆qE9xJWndOc[saga]
2011/04/23(土) 18:10:54.05 ID:7jfBIhe90
マミ「……えぇ、そうね。そうなるのかも。ほんとはね、昨日まで誰に渡すか、覚えていたはずなのよ。何を渡したかったのかまでは思い出せなくて。でも……今日はもう、誰に渡すかも思い出せない」
まどか「それって……」
マミ「もしかしたらその人はいないのかなって。そう思うんだけど、そんなことは信じたくないから」
44: ◆qE9xJWndOc[saga]
2011/04/24(日) 13:14:01.54 ID:Ph332PTt0
きっと、マミも覚えているのだ。あの魔法少女のことを。
そして、そんなマミがまどかを助けた理由……。
まどか「ごめん、なさい」
45: ◆qE9xJWndOc[saga]
2011/04/24(日) 13:21:38.45 ID:Ph332PTt0
マミ「最初は私、ただ寂しくてあなたを仲間に引き入れた……そのつもりだったんだけどなあ」
まどか「……え?」
その時。
46: ◆qE9xJWndOc[saga]
2011/04/24(日) 13:29:04.75 ID:Ph332PTt0
まどか「嘘……」
マミ「これだけ大人数を自殺させようとするなんて。かなり図体の大きい魔女なんでしょうね」
まどか「ひっ」
47: ◆qE9xJWndOc[saga]
2011/04/24(日) 13:36:39.39 ID:Ph332PTt0
◇
マミ「変身は華麗に決めなきゃね」
ウインクしながら見事にポーズを決めたマミとは逆に、なんとも微妙な着地をするまどか。
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