過去ログ - 唯「ボディがお留守だよ!」
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32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/05/06(金) 02:25:36.58 ID:d6rmYWQAO
澪「……何でそんな顔するの? 私の事嫌い?」

和「…………」

 上辺だけの言葉で取り繕えばどうとでもなるのに、何故か和は何も言えなかった。
以下略



33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/05/06(金) 02:26:14.84 ID:d6rmYWQAO
澪「私は大好きなのに……。何で皆そんなによそよそしくなっちゃうの? ねぇ、どうして?」

 背後で響いた声と共に和に覆い被さるのは澪の身体だった。
反射的に押し退けようとする和だが、触れた先に衣服の感触は無く、柔らかい肌の感触が指を伝って身を固まらせる。

以下略



34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/05/06(金) 02:26:52.99 ID:d6rmYWQAO
和「……好き合ってるとしてもこんなのおかしいわよ。普通じゃないわ」

澪「嘘だ! 本当に好いてくれてるなら私の全てを受け止めてくれる筈だろう!!」

 何とか手を振りほどこうと身を捩らせる和だが、澪の化け物染みた力の前では成す術無く押し倒された。
以下略



35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/05/06(金) 02:27:36.66 ID:d6rmYWQAO
和「……っ」

 胸の奥で蠢く恐怖という魔物は和の視界を霞ませ、強者としての芯をいとも容易く叩き折る。
靄がかかった視界に映る光景が和にとって最も辛辣なものだったから。

以下略



36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/05/06(金) 02:28:04.70 ID:d6rmYWQAO
 唯が着ている制服は揉み合いの際に負荷がかかったのか、ところどころが破れている。
柔らかい肌を露出させて押さえ込まれている唯の上に跨がるのは澪だった。

澪「──っ! 〜〜っ!?」

以下略



37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/05/06(金) 02:28:53.78 ID:d6rmYWQAO
『女帝? そんな肩書きに何の意味があるの?』

『そりゃ嫌なものから逃げてれば嫌なものに負ける事も無いもんね』

『序列一位ってどれだけ強いの? 大事なものを守れるの?』
以下略



38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/05/06(金) 02:29:27.32 ID:d6rmYWQAO
和「悪い冗談もこのぐらいにしてよね。この趣味の悪いセットも纏めて壊してあげる」

 取り押さえられたままの姿勢で掌を黒い足場に添える。
刹那、目も眩むような極光が全てを包み込んだ。

以下略



39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/05/06(金) 02:30:05.48 ID:d6rmYWQAO
 このまま壊されるくらいならば、と彼女は自壊する事を選んだ。
散りゆく極光はやがて大地を揺るがす力となり、全ての幻想を虚無へと帰す。術者自身と共に。

和「ほんと、嫌なもの見せてくれるわよね……」

以下略



40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/05/06(金) 02:30:34.73 ID:d6rmYWQAO
 やがて闘気は和が御せる範囲を越え、暴走を始める。
地表を喰い破る針の筵が彼女自身をも貫いた。

和「かはっ……!」

以下略



41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/05/06(金) 02:31:06.37 ID:d6rmYWQAO
「六道が一つ、地獄道」

 凜とした声が和の耳に鳴り響く。
汗で濡れて額に張り付いた前髪を拭い、彼女は重い瞼を開いた。

以下略



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