852:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/11(月) 16:36:45.79 ID:fHfiBKAF0
男「だけど、何故戻ってきたのですか。戻ってくれば危険なのに……」
魔法師「魔の国に行くためです」
男「魔の国へ?」
魔法師「そう。これを見て」スッ
盗賊「これは、勇者の証じゃねぇか」
魔法師「一人で旅をしている間も、これをずっと持っていました」
魔法師「追放されていても、魔王討伐隊勇者一行であることは忘れていません」
魔法師「私の大切なもので、誇りで……」
魔法師「だから私的な理由がなくても、戦う理由がここにありますから」
盗賊「私的な理由? あるんだな」
魔法師「そりゃあ勿論、私を陥れた魔導長をボッコボコにする」
男「あなたの指名手配は魔導長の……」
勇者「らしいね」
魔法師「魔導連合全体が敵に回っていないところを見ると、魔導長の独断」
魔法師「だから表立って動けないから、動くとすれば――」
魔法師「――侵略と防衛を賭けた次の戦争しかない」
男「成る程。剣士さんにも話したのか?」
勇者「当たり前だ。修行の成果なのかな、あまり動じてないようだったけど」
魔法師「忙しいからとかですぐに別れたけどね」
勇者「で、男さんと盗賊には頼みがある」
勇者「今各地で義勇兵も募ってるのは知ってると思うけども」
男「良いよ」
盗賊「任せとけ」
勇者「よければ二人も参加して――早いな」
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