過去ログ - 神裂「鋼盾―――鋼の盾ですか、よい真名です」
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965: ◆FzAyW.Rdbg[sage]
2011/08/07(日) 23:00:14.23 ID:3hA2G0hWo


「ええ、空間移動ですの。
 跳躍出来る距離は最大81.5m、質量制限は130.7kg程―――これが、わたくしの能力ですの」

以下略



966: ◆FzAyW.Rdbg[sage]
2011/08/07(日) 23:08:38.33 ID:3hA2G0hWo


 気づけば、公園のベンチに座って10万円の入った封筒を握り締めていた。

 どうやらいつの間にか手続きを終えていたようだ、うっすらと人の善さそうな警備員さんの顔が脳裏に浮かんだが、正直記憶に自信がない。
以下略



967: ◆FzAyW.Rdbg[sage]
2011/08/07(日) 23:18:55.38 ID:3hA2G0hWo


「ま、後でメールでも送っておくよ。
 女の子にメールするなんて初めてだから、変な文章になっちゃうかもだけど」

以下略



968: ◆FzAyW.Rdbg[sage]
2011/08/07(日) 23:23:08.97 ID:3hA2G0hWo


「……まだ、納得がいきませんの?」
 
「いや、そうじゃないさ……次こそ、有効に使おうと思ってね。
以下略



969: ◆FzAyW.Rdbg[sage]
2011/08/07(日) 23:28:08.27 ID:3hA2G0hWo


「……すごく光栄だし、誇らしく思うよ。そんなこと言ってもらえたこと、今までなかったから。
 ぼくは、盾になりたい。鋼の盾なんて大仰な苗字に、見合うくらいの人間になりたいって、ずっと思ってた。
 初春さんのあの言葉は、正直胸に響いたよ」
以下略



970: ◆FzAyW.Rdbg[sage]
2011/08/07(日) 23:30:25.92 ID:3hA2G0hWo


「……ま、誰も彼も守ってやるぜ! なんて節操のない殿方よりはわたくしの好みですの。
 それに、そんなことを言ったら、お姉様ひとりに執心している私の方がよほど器の小さい人間ですの。
 ああ、ちなみにその3人の中に、お姉様は入っていないですわよね?」
以下略



971: ◆FzAyW.Rdbg[sage]
2011/08/07(日) 23:33:55.92 ID:3hA2G0hWo


 脳裏に浮かぶ不幸な友人に語りかけつつ、缶コーヒーの最後の一口を飲み干す。

 手に残った空き缶をを捨てるべく鋼盾が視線をさまよわせると、黒子が腕をのばしてきた。
以下略



972: ◆FzAyW.Rdbg[saga]
2011/08/07(日) 23:43:42.96 ID:3hA2G0hWo

 
「でも、いくら能力があっても、大切な人の笑顔が守れぬようなら無意味。……鋼盾さん、おっしゃいましたわよね。
 “いつかきっとその背を追い抜いてみせる。たとえ能力者になれなくたって、君たちより多くを掴んでみせる”
 その言葉の通り、貴方は無能力者のまま、わたくしの最も欲しかったモノを、あっさり掴んでいきやがりましたの」
以下略



973: ◆FzAyW.Rdbg[saga]
2011/08/08(月) 00:16:32.83 ID:f2R1d1+3o


「鋼盾さん、わたくしはいつか貴方を超えてみせますの。
 いえ、貴方だけではなく、上条さんとやらも誰も彼も超えて、幸せを掴んで見せますの。
 お姉様、御坂美琴を誰より幸せにしてみせますの」
以下略



974: ◆FzAyW.Rdbg[saga]
2011/08/08(月) 01:19:49.29 ID:f2R1d1+3o


 しかしその姿を鋼盾は、忌憚なく美しいと感じてしまう。

 実らぬであろう恋に身を焦がす、この少女の力になりたいと思ってしまった。
以下略



975: ◆FzAyW.Rdbg[saga]
2011/08/08(月) 01:25:25.43 ID:f2R1d1+3o





以下略



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