過去ログ - 少女「奴隷はもうやだよ……」
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942:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage_saga]
2011/09/24(土) 23:45:25.33 ID:Y4SPWTf2o
少女「……っ」

男「……双子妹、少女を任せた」すっ

双子妹「は、はいでありますっ」

 ぱたんっ

双子妹「……大丈夫でありますか」

少女「いまの……ずっと、昔の……」

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  夕方 リベルタ公爵邸 公爵執務室

男「ここにいたか、家宰」

家宰「はい……っ、なんと、まさか」

男「十年ぶりか。
 随分老け込んだようだな」

家宰「まさか、お帰りくださるとは、若旦那様」

男「……ただいま」

家宰「……ああ、ああ。
 お帰りくださいませ、よくぞ、生きて……
 旦那様にはお会いになりましたか?」

男「昼に一度、会話もした。
 養父(ちち)が倒れたことも、聞いている。
 その件で少女と話をしていたんだ」

家宰「お嬢様と話し……それでは」

男「俺が、公爵家を継ごう。
 継承に必要なペンダントも、持ってきてある」

 じゃら……

家宰「では、本当に」

男「ああ。必要な公布などは、
 養父が目を覚ましてからになるだろうが、
 家宰の足になり、目になる程度は引き受けよう」

家宰「そのような、粗末に扱う真似はできません。
 若旦那様のお顔を憶えているかたも、
 特に元老院には多くおりましょう」

男「……悪ガキで知られていたからな」苦笑

家宰「私も悩まされましたが、なに、昔のことです。
 そのペンダントもあれば、
 若旦那様に文句を付ける人間はおりますまい。
 いたとしても黙らせてくれましょう!」ふんっ

男「手間をかける」

家宰「しかし、予想は付きますが、
 お嬢様はこの件についてなんと」

男「……貴族を継ぐ事が、心底恐ろしいらしい」

家宰「さようでございますか……
 複雑な心境ですが、お嬢様はお優しすぎますからね」

男「今まで連絡を取らなかったのは、
 しかるべき血に連なる人間が爵位を継ぐ事が、
 皆のためになると思ったからなんだがな。
 どうやら、少女にはムリをさせすぎたらしい」

家宰「お嬢様も既に成人した身です。
 本当なら、もっと厳しくても……」

男「わかっている。
 だが、それでも少女はまだ十八だ。
 そんな年齢で、殺す殺される、死ぬ死なせぬと、
 そんな事を考えさせるのは、やはり厳しいのだろう」


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