過去ログ - 律「「復讐しよう」と唯は言った」
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2011/05/14(土) 11:18:58.67 ID:+38DJBxWo
 ◆ 
  
  
 ――事の起こりは二年近く前。 
  
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県)[sage]
2011/05/14(土) 11:23:29.17 ID:+38DJBxWo
  
 その時は、澪と梓のほうが大人であり、現実を認めたくない私だけが子供だった。それだけのことで。そんな『大人』にムギは引っ張られていき、私は一人になった。 
 一人といっても、大学ですれ違ったりすれば会話はする。孤立しているわけじゃない。ただ、歩む道が違っただけ。 
 しかし道を違えた代償は大きく、私は唯が目覚めるまで完全な無気力状態。一年目から単位が足りず余裕で留年。というか単位も友達もなにもかも足りていなかった。 
 そんな私を憂ちゃんは毎日のように心配してくれた。実際毎日病院で会っていたから、毎日心配してくれていたのかもしれない。 
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県)[sage]
2011/05/14(土) 11:25:16.77 ID:+38DJBxWo
  
 ムギからそう言われた頃だったか。今更ながら、どうしてここまで私と澪、ムギと梓に差がついたのか考えてみた。 
  
 私と澪については、思い至れば簡単な事だった。高校一年の頃、澪は私が強引に誘うまでは軽音部に入るつもりなどなかったからだ。 
 お互いが楽器をやっていると知りつつも、澪は違う道を選ぼうとしていた。今でこそ澪は音楽というものに傾倒しているが、あの頃は音楽を捨ててでも『私と違う道を選びたかった』のだ。 
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県)[sage]
2011/05/14(土) 11:27:44.21 ID:+38DJBxWo
  
  
 唯「――あ…れ、りっちゃん?」 
  
 律「!? ゆ、唯!?」 
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県)[sage]
2011/05/14(土) 11:33:42.58 ID:+38DJBxWo
 ――そして、唯が目覚めた翌日。 
 約二年も経っているという事に愕然としつつも、唯は私達の事を案じ、「学校に行って」と言う。 
 梓や澪は「今日くらいは」と言い、渋る。きっとそれは本心だ。今まであまりお見舞いに来なかったことに対する罪悪感から来る醜い本心。 
 だから逆に私が、皆を引っ張って学校に行く。 
  
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県)[sage]
2011/05/14(土) 11:36:11.52 ID:+38DJBxWo
 プロローグ終了オヤスミ 
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/05/14(土) 13:01:54.83 ID:MaLJDHovo
 乙 
 続きが気になるね 
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2011/05/14(土) 13:38:30.57 ID:7iH222p0o
 なんてひどい話なんだwwww乙 
 続きが気になるな 
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[sage]
2011/05/15(日) 00:52:53.91 ID:t6iIbejO0
 乙 なかなか心くすぐられる導入部分 
 なんというすれ違いの物語か 
 がんばって書き上げてね 
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県)[sage]
2011/05/15(日) 01:24:12.64 ID:tndRPGhQo
  
 【第一章】:病院にて 
  
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県)[sage]
2011/05/15(日) 01:24:46.68 ID:tndRPGhQo
  
 結局、私達が思っていたほど、唯は優しいやつではなかった。 
 毎日ニコニコしているわけではない。こうやって恐ろしい言葉を口にするほど怒る事もある、普通の女の子だ。 
  
 律「二年も置き去りにするような奴らのこと、やっぱ許せないか」 
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