791: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2012/03/05(月) 23:08:17.57 ID:l7t1rI6p0
佐天「ど、どうしよう……」
一瞬、頭の中が混乱し出す。
息を荒げながら、髪が巻きついた扉と、周囲の壁を交互に見回していた。
792: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2012/03/05(月) 23:09:08.75 ID:l7t1rI6p0
??「……憎イ!!」
霊の一つ――腹の裂けた男子生徒らしき赤い霊が、佐天を睨みつけ出した。
793: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2012/03/05(月) 23:10:00.22 ID:l7t1rI6p0
794: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2012/03/05(月) 23:10:29.00 ID:l7t1rI6p0
直美「うっ!!」
突然の衝撃に思わず声をあげてしまう。
795: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2012/03/05(月) 23:10:59.21 ID:l7t1rI6p0
佐天「…………」
直美の左肩にもたれ掛かり、気を失っている佐天。
796: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2012/03/05(月) 23:12:03.38 ID:l7t1rI6p0
佐天「……んんっ……」
直美にぶつかったショックで意識を失っていたが、それも元に戻りだす。
小さくうめき声を上げて、ゆっくりと瞼を開く。
797: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2012/03/05(月) 23:12:53.86 ID:l7t1rI6p0
床を埋め尽くすかのように、至る所に散乱している、壊れた机や椅子や棚。
ヒビが入っていたり、割れて小さな裂け目があったりするものの、ぴっちりと閉じられた、廊下に面した窓。
それらの窓が尽きる、教室の後ろの端に、閉じられた出入口。
798: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2012/03/05(月) 23:13:34.71 ID:l7t1rI6p0
直美「い、いや……こないで……」
震える声で佐天の左腕の袖を掴みながら、後ろずさる。
799: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2012/03/05(月) 23:14:43.10 ID:l7t1rI6p0
そんな中、直美の頭の中には――保健室で遭遇した、災難の様子が思い起こされる。
あの時も、出入口は髪が巻きついていて、到底開きそうに無かった。
さらには、あの黒い"ヤツ"が迫ってきて――!!
800: ◆IsBQ15PVtg[saga]
2012/03/05(月) 23:15:10.48 ID:l7t1rI6p0
佐天「……分かりました」
疑念を抱いたものの、直美の口調から確信する。
多分、いけるだろう――と。
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