過去ログ - はやて「みだす…銀行?」
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52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[saga]
2011/06/07(火) 23:12:14.35 ID:tmmsM0LAO



やがてハイヤーは巨大な金貨の真下、そのドームの屋根の下へ近づくにつれて減速し、
「着きましたよ。」
と運転手がぶっきらぼうに言ってドームに入ったところで車は停車した。

金貨の直下、ドームを中心に八本の道路が放射状に金融街のあちこちへ伸びている。
そこから来た別のハイヤーが同じようにドームで停車しては、道路の向こうへと発進していく。

「ささ、降りましょう」

真坂木がそう言ってハイヤーを意気揚々と降りた。
「えっ?、あの…!」

元々足が動かないので降りようにも降りれないことを伝えようとしたら、真坂木は笑顔を見せてそれを中断した。

「大丈夫です。車椅子はこちらに。」

真坂木が自身の傍らを指差すと、そこにはいつの間にかはやての日頃乗っている車椅子があった。

やたらと手際よくはやてをハイヤーの座席から車椅子に座らせると、背もたれ部分についたレバーを握った。

「車椅子は私が押して差し上げましょう。」

「あ、ああ。おおきに…」

はやてがお礼を言うと、ニヒッと笑って跳ねるような足取りで車椅子を押した。

真坂木はハイヤーから降りてすぐのところ、ドームの直下に広がる公園のようなスペースまではやてを連れてくる。

車椅子を止めると、仰々しい手振りをした。

「こちらが金融街の中心、ミダス銀行広場になります!」

ミダス銀行広場―――そこにははやて以外にも様々な年齢、格好をした沢山の人々が談笑をしていたりくつろいでいたりと、それぞれ自由なことをしていた。

あちこちに絵の額縁のような奇妙な物体が浮いており、それは窓のようでもある。

上を見るとドームの屋根に付きそうな位置に、白や赤や緑の文字、数字がびっちりと書かれた黒い巨大な円筒が回転しながら浮いている。
はやてはそれを見て、電光掲示板の印象を受けた。



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