過去ログ - 観測者のメランコリー
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10: ◆rVDRt1VsVI[saga sage]
2011/06/09(木) 17:20:07.63 ID:58E1B54qo
携帯をしまい、二人に向き直る。
ダルは、「いつものオカリンじゃまいか……」と小さくつぶやきため息をついている。
まゆりはというと相変わらず心配そうだったが、俺がそれ以上何も言わないところを見ると再び歩き出した。
そのあとに俺とダルも続く。
二人の歩みに合わせていれば、そこまで違和感も感じさせなくて済むだろう。

(……この状況をあいつに説明したら、なんというだろうか?)

今ここにはいない、凛々しい表情の少女を頭に思い描く。
あの時のような親密な関係には、まだなっていないが……それでも協力してくれるような気がする。
あの繰り返す時間の中で、くじけそうな俺の背中を毎回押してくれたのは、彼女だったのだから。
……こうやって一時的にでも離れることで改めて思い知らされる。

俺にはやっぱり彼女が必要なのだと。



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