50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(高知県)[sage]
2011/06/11(土) 23:47:49.94 ID:goJOdKVm0
そん、な……。
それはつまり、私たちの思い出も、私たちのことも分からなくなると言うことだ。
絶望に暮れる私に、律が追い討ちを掛けるかのように言った。
律「認知症とかとは違ってさ、段々自分で自分の体を動かすことも忘れるんだ。
腕を動かすことも、息をすることも、心臓を鳴らすことも。
……医者は珍しい病気だって言ってた」
律の言葉に見えてきた、死という文字。
嫌だ、嫌だよ……。
律「だから私は明日から入院するんだ。今日休んだのも荷造りのためだったんだけどなー。
学校も辞めることになったし。
……だから澪、ごめん。我が儘は聞いてあげられそうもないや」
律はそう言って俯く。
私は固まったまま、動くことができなかった。
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