14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage saga]
2011/06/19(日) 18:23:38.43 ID:3t8PjP0Y0
「えぇ、そうでしょうそうでしょう。むしろわたくしがハンデをつけなくていいのか迷うところですわ。ふふっ、男が女より強いだなんて日本の男子はジョークセンスがあるのね」
先ほどまで顔を真っ赤にしていたセシリアも今や嘲笑をその顔に浮かべていた。
「ねー、織斑君、五反田君。今からでもセシリアに言って、ハンデつけてもらったら?」
俺の後ろの席の女生徒が気さくに話しかけてきたが、その表情は苦笑いと失笑の混じったもので俺も、たぶん一夏もカチンときた。
「男が一度言い出したことを覆せるか。ハンデはなくていい」
「えー、それは代表候補生をなめすぎだよ。それとも知らないの?」
当たり。一夏は代表候補生がなにか全く知らない。俺も知識で知ってるだけで実物は見たことないけど。
「さて、話はまとまったな。それでは試合は一週間後の月曜。放課後の第三アリーナで行う。三名ともそれぞれ準備をしておくように。それでは授業を始める」
ぱんっと手を打って千冬さんが締める。
不安要素が多すぎるがもはやあとに引けない。代表候補生とハンデなしのガチバトルをしなくちゃならないらしい。
憂鬱な気分を引きずりながら俺は教科書を取り出した。
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