16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage saga]
2011/06/19(日) 18:25:26.54 ID:3t8PjP0Y0
「ああ、織斑君。まだ教室にいたんですね。良かったです」
「はい?」
一夏が呼ばれて顔を上げる。俺もそのほうを見ると副担任の山田先生が書類片手に立っていた。
「えっとですね、寮の部屋が決まりました」
そう言って一夏に部屋の鍵と、部屋番号の書かれた紙を渡す。
ちなみにこの学園は全寮制なのだが俺と一夏は初の男子生徒なので部屋が決まるまで一週間くらいは自宅から通うように言われていたはずなのだが。
「俺の部屋、決まってないんじゃないですか?というか弾のほうは部屋決まってないんですか?」
「そうなんですけど、事情が事情なので一時的に部屋割りを無理矢理変更したらしいです。五反田君には悪いですがもう少しの間自宅から通ってもらうことになります」
山田先生の言う事情とは一夏の特別性のことだ、世界で唯一ISを扱える男。最初はマスコミや日本政府、各国大使。
果ては遺伝子工学研究所の人間がやってきて『ぜひとも生体を調べさせてほしい』と言ってきたりもしたらしい。
そんなわけで学園の監視の届かないところには極力置いておきたくはないのだろう。一夏に何かあっては世界的な損失だからだ。
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